次学期の自分に気合いが入る「〇学期の自分へ」レター

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新年や新学期という節目に目標を立てる人は多いかもしれませんが、すぐに忘れてしまうということも…。今回紹介するアイデアは、未来の自分へ、「なりたい自分像」についての手紙を書くというもの。過去の自分からの手紙というスタイルをとることで、その期待にこたえようという気持ちが高まりそうです。 群馬県公立小学校の大塚あゆみ先生が、教えてくれました!

執筆/群馬県公立小学校教諭・大塚あゆみ

子供の手紙1

手紙「〇学期の自分へ」とは?

子どもたちは、学期はじめ、不安とわくわく感を少なからず抱いて登校します。その気持ちを少しでも軽減させるために「黒板メッセージ」などを書いて、子どもたちを温かく教室に迎える先生方が多いと思います。

そんな「先生から、子どもたちに向けてメッセージ」にプラスして、「子どもが、自分から自分へのメッセージ」を送るというアイデアをご紹介したいと思います。

学期末や終業式の日、 子どもたち自身で、前の学期末に「〇学期の自分へ」という題名で自分あてに手紙を書きます。それを、新学期に登校する前に、教師がそれぞれの子供の机の上に置いておくというものです。

「〇学期の自分へ」で書かれるのは、いわゆる「なりたい自分像」です。考えていることを手紙に書くことで、「目標が立てられる」ことや「可視化」できることで、モチベーションが上がる効果が期待できます。

手紙を書く小学生

具体的な行い方

「次学期の自分への手紙を1枚書こう」と伝え、便せんと封筒を配ります。

書く内容のポイントとしては、現在の気持ちと、次学期の自分へ伝えたいことを書くこと。そして、自分へ語りかけるように書くということです。

明日から、学校が休みになることへの嬉しさ、これまで頑張ってきたことをふり返っての気持ち、さらに、休み明けの行事に際して思っていることや、頑張りたいことなどを、自分へ語りかけるような文体で書きます。

書けたら、封筒に入れて先生に提出してもらいます。

担任は、その手紙を保管しておき、次学期の始業式の朝、子どもたちが登校する前に、学習机に手紙を置いておきます。

子供の手紙2

自分から自分へのメッセージを読んで、「よし! 頑張るぞ!」という気持ちになれると思います。

実際、私のクラスでは、
「ちょっぴり恥ずかしいけれど、頑張るぞと思った」
「学期終わりにこんなことを思っていたんだなあ。目標に向かっていこうと思った」
「過去の自分から今の自分に伝えている感じがして、楽しかった」
などの声が聞かれました。

ぜひ、先生のクラスでも、実践してみてくださいね。


いかがでしたか? 
先生ご自身も、一緒に書いてみるのも面白いかもしれませんね!

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