ユニバーサルデザインを取り入れた教室環境の工夫
すべての子供が「わかる・できる」をめざした学習を行うには、子供が安心して過ごせ、学習に集中して取り組むことのできる環境が必要です。ユニバーサルデザインの視点を取り入れた環境を整えることで、配慮の必要な子供にとっても集中しやすくなります。
執筆/福岡県公立小学校教諭・伊澤直美

目次
情報(刺激)のコントロール
黒板回りはシンプルに(視覚的な刺激)
様々な掲示物を貼ることは、子供の学習の集中を妨げる刺激となってしまうこともあります。刺激の少ない環境であれば、学習中、黒板に向かって集中しやすくなります。
- 黒板の回りにはできるだけ必要な掲示のみにする。
- 貼るときはシンプルなものに限る。
- 黒板の掲示物は使うときだけ貼るようにする。


椅子の足にテニスボール等(聴覚的な刺激)
学習に集中しやすい静かな環境にするために、音を出にくくすることができます。
音が出ないように立ったり座ったりすることの必要性や、音を出さないように椅子や机を動かすことの指導も大切です。
