子供同士のトラブル発生!そんなときはこうして解決!!

学級のなかで子供たち同士の交流が活発になってきた11月。微笑ましい関わりが見られる一方で、トラブルも起こりがちです。そのトラブルを、「〜してはいけません」という指導で終わらせずに、その後の子供たちが互いによりよい関係を築けるように支援していくことが大切です。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

子供と子供をつなぐ児童指導

子供同士のトラブルの対応

子供たちのケンカや言い合いが起こりやすいのは、休み時間や登下校時など担任の目が届きづらいときです。

子供たちのケンカ

①聞き取り(メモを取りましょう)

まずは、「どうしたの」と発生時の状況を聞きましょう(興奮が収まらないときは、少し時間をおいて落ち着いてから聞き取ります)。「何があったのか」を時系列に沿って整理します。

次に、「何が嫌だと思ったのか」「何に困っているのか」をそれぞれに聞きます。すると、双方の感じ方に違いがあり、そのことが誤解となってトラブルに発展していることが分かります。

聞き取り

②指導

頭ごなしに指導するのではなく、子供と一緒に「何がいけなかったのか」「どうすればよかったのか」を考えましょう。そして、相手がどういう気持ちだったのかを知り、自分の行動をふり返ることができるようにしましょう。

指導

担任が対応したトラブルは、一人で抱え込まず、学年で共有しましょう。また、聞き取りも複数で行うとよいです。

トラブルの原因として、遊びのルールが曖昧であることから起こることがあります。そのときは、学級会などで話し合ってルールを決めるとよいでしょう。

「困ったことがある」→「みんなで話し合って決める」→「やってみる」の積み重ねで、子供たちの学級への所属意識が高まります。

未然防止のために

ルールの明確化

遊びのルールだけでなく、当番活動や学習の進め方など、決まっていたほうがスムーズに活動が進むことをはじめに提示しておきます。

〈例〉
× できた人から早い順に並ぶ
  (誰が前かでもめる原因になる)
     ↓
○ できた人から自分の背の順の場所で待つ

人間関係づくり

日頃から、友達のよいところを見付けたり、認め合ったりする活動を取り入れましょう。友達のことを知ることで、相手意識が芽生えます。

また、自分のことを知ってもらうことで、自己肯定感が高まり、安心して人間関係を築くことができます。

休み時間は大切な児童理解の場面

子供にとって、休み時間は特に楽しい時間の一つです。また、担任にとっては、授業中とは違う一面を見ることができ、子供への理解を深め、指導をする大切な時間です。

特に、友達に話しかけられずに一人で過ごしたり、友達とケンカをするなど仲よく過ごせなかったりする子供が見られたときには、こちらから積極的に関わるようにしましょう。

子供のよさ=「その子らしさ」を見付けよう

子供のよさを見付けるには、一緒に過ごすことです。休み時間には、連絡帳の返事を書いたり、宿題を確認したりしなければならないこともありますが、できるだけ子供たちと一緒に過ごすことを意識しましょう。

休み時間は大切な児童理解の場面
リーダーシップ
やさしさ・思いやり

「よさ」が見えると同時に、気になることも見えてきます。

ドッジボールに混ざりたいが言い出せない子

このようなときは、担任が指導に入るチャンスです。担任が声をかけ、学級全員が参加できる遊びをしたり、担任がその子を誘って、遊びに参加したりして、ルールの決め方や誘い方などのモデルになるようにしましょう。

特に低学年は、遊びから友達との関わり方やルールを守ることの大切さなど多くのことを学び、身に付けていきます。常に、子供たちの言動に目と気を配り、児童指導を通じて、子供と子供をつないでいきましょう。

イラスト/佐藤雅枝

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