二学期のリスタートは、絵本を活用して、チャレンジ精神を育もう!

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安心してリスタートできるように絵本を活用しよう!

長い夏休みを過ごした子供たちが、二学期を安心してリスタートできるように、朝の会や授業に絵本を取り入れてみましょう。二学期はじめに読み聞かせたい「チャレンジ精神を育む絵本」を紹介します。

どの絵本も、子供たちの挑戦する気持ちを後押ししてくれたり、失敗を恐れずに前向きにしてくれたりするものばかりです。

チャレンジ精神を育む! おすすめ絵本

『教室はまちがうところだ』

子どもの未来社 作/蒔田晋治 絵/長谷川知子

『教室はまちがうところだ』表紙

授業中はどしどし手を挙げて、間違ってもいいから、自分の意見を言ってみよう! 「はじめからうまく言えなくっていいんだよ」「はじめから答えがあたらなくってもいいんだよ」。同じことを繰り返すうちに、だんだん「どきり」がなくなって、言いたいことが言えるようになってきます。「教室では間違っていいんだよ」と、小さな子供たちに、はじめの一歩を踏み出す勇気を与えてくれます。

『しっぱいに かんぱい!』

童心社 作/宮川ひろ 絵/小泉るみ子

『しっぱいに かんぱい!』表紙

達也のおねえちゃん加奈は、小学校の運動会のリレーで失敗をしてしまいます。朝ごはんも食べられないくらい落ち込む加奈。今朝も、牛乳を飲んだだけで、そのまんま口もきかずに自分の部屋へひっこんでしまいました。そんなとき、おじいちゃんから1本の電話がかかってきて…。「誰にでも失敗はあるもの」「失敗しても大丈夫」。そんなふうに思えてくる温かい作品です。

『いいね!』

あすなろ書房 作/筒井ともみ イラスト/ヨシタケシンスケ

『いいね!』表紙

「いやなこと」も「だめなこと」も、ちょっと見方を変えて、考えてみましょう。すると不思議と、「いいね!」と思えてきちゃう。世の価値観をひっくり返す、明るく楽しい子供のための生き方指南書です。ページをめくるたび、きっと何かに挑戦したくなってきます。

『ぼく、ドジオ。』

小学館 著/いわいとしお

『ぼく、ドジオ。』表紙

プールでけがをしてしまい、あごに大きな絆創膏を貼ることになってしまったトシオ。運動が大の苦手で、お姉ちゃんたちからは、「ドジオ」と呼ばれています。そんなある日、欲しかった工作の本を買ってもらったのをきっかけに、トシオはすばらしい作品を生み出すようになります。「失敗しても大丈夫! 挑戦すれば、きっと得意が見付かるよ」。いつの間にか、誰もが思わず、トシオを応援したくなってきます。

「絵本を活用した授業づくり」について、さらに詳しく知りたい方へ

絵本を活用した授業づくりをより詳しく知りたい先生には、京都女子大学准教授・齊藤和貴先生の『絵本で広がる小学校の授業づくり』(小学館)がおすすめです。主体性を育む、多様性を理解するなどの14のシチュエーション別に、312冊の絵本の紹介や活用法を解説。教科別の授業例も紹介しています。

『豊かな心と思考力を育む

絵本で広がる小学校の授業づくり』

京都女子大学発達教育学部准教授

齊藤和貴/著

B5判/112p、オールカラー

〈著者プロフィール〉
齊藤和貴(さいとう かずたか)

京都女子大学発達教育学部准教授。元小学校教諭・司書教諭。東京都公立小学校及び東京学芸大学附属小金井小学校、附属世田谷小学校で28年間、教育活動や授業実践に取り組む。その間、生活科や総合的な学習の時間を中心に指導法やカリキュラム、評価方法の工夫・改善を図り、「子供とともにつくる授業」の創造に励む。また、司書教諭の経験を生かし、「絵本を活用した授業づくり」にも取り組んできた。

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