二学期リスタートにクラスを整える、屋内・屋外の「夏休み明け学級レク」

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二学期のスタートに際して、子供たちの心と体をもう一度整えたいものです。教室の内外で先生もいっしょに楽しめて手軽に取り組める、レクリエーションのアイデアを紹介します。

監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一(THE体育代表)
協力/東京都墨田区立業平小学校

屋内・屋外の「夏休み明け学級レク」

夏休み明け学級レク 屋外編

わりばしテレパシー

ねらい:気持ちや動きを合わせて互いに感じ合おう。

進め方
① ペアになり、互いの人差し指でわりばしをはさむ。
② ペアが協力して、わりばしを落とさないように進む。
③ 次はペアとペアが組んで4人組になり、同様に行う。

わりばしテレパシー

コロナ禍の影響で道具の共有が難しいため、わりばしを活用しました。バランスをとり、友達と気持ちを合わせることがポイントです。わりばしをふりかざさないなど安全面に気を付けましょう(岩田先生)。

シグナルラン

ねらい:友達と動作を同じようにすることで気持ちを合わせる。「大砲を撃つ」という遊びに変化をもたせ、みんなでおもしろさを味わう。

進め方
① 4人組になり、先頭の人の動きや走り方をまねて、ゆっくり走る。
② 先頭の人が大砲を撃ったら、後ろの3人が倒れる。
③ 教師の合図で先頭が交代する。

シグナルラン
先頭の人の動作のまねをします。
シグナルラン
先頭の人が大砲を撃ったら、後ろの3人が倒れます。

速く走ると後ろの子供が付いていけなくなり、つまらなくなるので、ゆっくりと走るように気を付けます。スローモーションやストップを入れても盛り上がります(岩田先生)。

文字当てバトル

ねらい:子供どうしの接触を防ぎつつ、スリル満点の鬼ごっこ。コロナ下の運動不足を解消する。

進め方
① はがきサイズ程度の紙の中央部にひらがな文字を1文字書く。
② 文字を書いた紙を子供の校帽(赤白帽でもOK)にテープで貼る。
③ 鬼ごっこをして相手に文字が読まれたら負け。
④ 紙を多く用意しておくと、再び紙に文字を書いて復活できる。

文字当てバトル
帽子に付けた紙の文字を読みます。読まれたら負け。

この鬼ごっこは文字を読まれても、紙がある限り何回でも復活できるゲームです。勝ち負けにこだわらないことで心がほぐれ、夏休み明けの時期におすすめです。暑い日は熱中症などに気を付けます。紙を一人2枚にして2文字の言葉や漢字など、読ませる言葉をレベルアップさせてもよいでしょう(岩田先生)。

夏休み明け学級レク 屋内編

計算ガンマン

ねらい:夏休み明けなので、楽しく、心も頭もスイッチオンする。

進め方
① 二人が背中合わせに立つ。
② 1、2、3と数えながら離れていき、瞬時にふり向いて、指で1から5のどれかを相手に向けて出す。
③ 二人が出した指の数をたして、早く答えたほうが勝ち。

計算ガンマン
背中合わせから、離れます。
計算ガンマン
1から5のどれかを相手に向けて出し、二人の指の数を足して、答えます。

1から5のたし算に慣れたら、次は両手で1から10のたし算やかけ算にして、難易度をアップしてもよいでしょう(岩田先生)。

気持ちを一つに

ねらい:班のメンバーで気持ちを合わせる。学級の友達への考えをめぐらせる。

進め方
① 班でグループを組む。
② 教師が「今、一番有名なアニメ」「夏に食べたいと思うもの」など、「〜と言えば」というお題を伝える。
③ 他の班と共通しそうな言葉を班で考え、用紙に書く。
④ 班から一人が代表して、答えの用紙を持って前に立つ。
⑤ 「せーの」で用紙を見せて、同じ言葉を出した人の数だけポイントが入る。

気持ちを一つに
班から一人が代表して、班で相談した答えの用紙を持って前に立ちます。

お題を身近なものにすることによって、楽しさが倍増します。相手のことを思いやることができるお題を加えると、仲間意識がさらに高まります(岩田先生)。

人間まちがい探し

ねらい:友達と相談したり、よく見たりして仲間意識を高める。

進め方
① 班でグループを組み、正しいポーズとまちがいのポーズを相談して決める。まちがいは一人1か所。
② みんなの前で正しいポーズを10秒間見せる。
③ その後、みんなは10秒間、顔を伏せる。その間にまちがいのポーズをする。
④ 再び顔を上げて、まちがいのポーズを見付ける。
⑤ 見付けた数だけ、見付けた班にポイントが入る。

人間まちがい探し
最初に正しいポーズをみんなに見せておき、その後、それぞれが1か所ずつ、ポーズを変えて見せます。みんなはどこが変わったかを見付けます。イラストのまちがい探しの人間バージョンです。

これは子供たちが考えた遊びです。自分たちが考えた遊びで楽しむことによって、より満足感が得られます。まちがいを動作だけにする、まちがいを帽子やノートといった物を使って表すなど、いろいろな工夫も子供たちが発想できるようにするとよいでしょう(岩田先生)。

おまつりわっしょい

ねらい:クラスのみんながいっしょになって楽しみ、一体感を生み出す。

進め方
① 子供たちが円になる。
② 右手を上げて「わっしょい」と言ったら、右側の人が「わっしょい」と言う。
③ その際、右手を上げたら右側の人、左手を上げたら左側の人に進む。
④ 両手を上げて「わっしょい」と言ったら、全員が両手を上げて「わっしょい」と言う。

おまつりわっしょい
全員が両手を上げて「わっしょい」と言うのが楽しく、一体感ができます。

遊びを成立させるためには同じ子どうしだけで回さないで、スピード感をもって回していくことがおもしろさのポイントです。「わっしょい」とみんなで声をそろえて言うのが楽しく、心も弾みます(岩田先生)。

取材・文・構成/浅原孝子 写真/北村瑞斗

『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より

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