小3社会「わたしたちのくらしと販売の仕事」指導アイデア

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執筆/東京都公立小学校主任教諭・栁沼麻美
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登、東京都教育庁指導部主任指導主事・秋田博昭

目標

消費者の願い、販売のしかた、他地域や外国との関わりなどに着目して、見学・調査したり資料で調べたりして、販売に携わっている人々の仕事の様子を捉え、それらの仕事に見られる工夫を考え、販売の仕事は消費者の多様な願いを踏まえ、売り上げを高めるよう工夫して行われていることを理解できるようにする。

学習の流れ(9時間扱い)

問題をつくる(3時間)

○ 地域にある店や自分の買い物経験について話し合う。
○ 買い物調べの結果を発表し、地図にまとめる。
○ 地図から読み取った内容を基に学習問題をつくり、学習計画を立てる。

<学習問題>
多くの人が買い物にやってくるA店には、どのような「ひみつ」があるのか、調べてみよう。

追究する(4時間)

○ 店内の写真や映像を基に、A店の「ひみつ」を調べ、見学の計画を立てる。(1時間)
○ 見学や店長の話を基に、A店の「ひみつ」を調べる。(2時間)
○ 調べて分かった「ひみつ」を発表し、A店の「ひみつ」は、なんのために行われているのかについて話し合う。

まとめる(1時間)

○ A店に多くの人が買い物に来る理由を考え、意見交換する。

生かす(1時間)

◆地域にあるほかの店の工夫を調べ、調べた店のことを紹介するポスターを作る。

※ポスターは教室に掲示し、子供が読み合うことで、「地域にある販売の仕事の工夫」として理解できるようにする。

導入の工夫

買い物調べやその結果をまとめた地図から読み取ったことを基に話し合うことで、「多くの人が買い物に来ているA店には、どのような秘密があるのだろう」、「A店以外の店では、どのような売り方をしているのだろう」などの問いをもち、主体的に追究できるようにします。

第2時

第1時では、買い物の経験について情報交換し、第2時では買い物調べの結果を地図にまとめます。

買い物調べでは、消費者の願いに着目できるよう、家の人がよく買い物をする店や、その店で何を買っているか(買い手のニーズ)などについて調べることが重要です。調べた結果は、地図などにまとめて教室に掲示し、そこから読み取った内容を基に話し合い、学習問題を設定していきます。

買い物調べの結果をまとめた地図から、どのようなことが分かりますか。

スーパーマーケットA店のシールが多いので、多くの人が使っているのだと分かりました。多くの人がやってくるということは、何か秘密があるのではないでしょうか。

私の家から離れているA店には行ったことがないので、多くの人が行っているA店では、どのような売り方をしているのか知りたいです。

問題をつくる(1・2/9時)

買い物調べの結果から気付いたことを基にして学習問題を設定するとともに、学習問題に対する予想を基に学習計画を立てます。

学習問題
多くの人が買い物にやってくるA店には、どのような「ひみつ」があるのか、調べてみよう。

生かす

地域に見られる販売の仕事は消費者の多様な願いを踏まえ、売り上げを高めるよう工夫して行われていることに、気付くことができるようにします。この時間は、「学校の授業以外の場での学習が可能と考えられる学習活動」として設定することも可能です。

表現活動の工夫

A店以外の店の工夫を紹介するポスターを作ることで、A店だけでなく、地域にある販売の仕事では、売り上げを高める工夫や努力をしていることを捉えることができるようにします。

これまで、A店の「ひみつ」について調べてきたので、次は、皆さんが使っているほかのお店では、どのような「ひみつ」があるのかを調べ、ポスターで紹介しましょう。

このスーパーは、品揃えがよく、いろいろな物が買えます。遅くまで開いているから、仕事帰りに買い物ができます。

この本屋さんは、本だけでなく、日用品やアクセサリーも売っています。スーパーの隣にあるので便利です。

うなぎ屋のB店は、創業95年です。新鮮なうなぎを仕入れ、焼き立てでおいしい蒲焼を作っています。

自分や家族が行く店の「ひみつ」を調べ、どの店にもその店らしい工夫があることに気付くとともに、ポスターを読み合うことで、A店だけでなく販売の仕事の工夫であると理解できるようにしていくことが重要です。

単元づくりのポイント

■他地域や外国との関わり

本単元では、「他地域や外国との関わり」を扱う際には、商品の仕入れ先を調べる際、地図帳などを使って都道府県や外国の名称と位置を確かめる活動を行い、自分たちの消費生活を支えている販売の仕事は国内の他地域や外国と結び付いていることに気付くように指導する必要があります。

外国を取り上げる際には、我が国や外国には国旗があり、いずれの国でも国旗を大切にしていることなど、国旗を尊重する態度を養うよう配慮するとともに、取り上げた外国の国旗を地図帳などで確認するなどの活動を通して指導する必要があります。


イラスト/横井智美

『教育技術 小三小四』2020年9月号より

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