夏休み明けの低学年の生活指導はまず問題の発見から
長い休み明けの低学年の生活指導のポイントを紹介します。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・西田あすか

目次
子供の気持ちに寄り添って
長い休みは、不規則な生活になりがちです。休み明け、学校の生活リズムを取り戻すのに時間がかかる子もいます。また、「久しぶりの学校でどきどきするな」「みんなと仲よく話せるかな」など、不安に思う子もいます。
子供の気持ちに寄り添いながら、少しでも不安を取り除き、「みんなと勉強すると楽しいな」「明日も友達と遊びたいな」と思えるように教師が投げかけていくことが大切です。保護者と連携しながら、担任だけではなく、全職員で子供たちの様子をていねいに見ましょう。
問題の発見は、教師の種まきから
朝遅れて登校する子がいたり、授業が始まっても話している子がいたり、忘れ物が多くなったりと、さまざまな問題が出てきます。その都度、教師が「先生は○○なことが困っているよ。みんなはどうかな」と投げかけ、全体の問題となるようにしましょう。何度か同じような話をしていくうちに、子供たちから、「時間だよ」「静かにしよう」など、全体で話し合うきっかけとなる声が上がってくるでしょう。
注意し合うだけではなく、クラス全員が気持ちよく生活できるようにしていきます。