【相談募集中】保護者に個人の電話番号を教えるべき?
「個人の電話番号を保護者に伝えることに抵抗がある」と職場で相談したら、「この職業をやっている以上仕方がない」と言われてしまい、24時間仕事をしているようでつらい…という先生からのお悩みが「みん教相談室」に届きました。東京都公立小学校教諭 佐々木陽子先生の回答をシェアします。
目次
Q、個人の電話番号を保護者に伝えるのは仕方のないことですか?
公立小学校で5年生の担任をしています。転勤があり、4月から現在の学校で勤務しています。先日、退勤後にどうしても保護者と連絡をとらなければならず、自宅の電話から連絡をしました。
個人的には、自分の電話番号を教えることに対して抵抗感があります。そのことを職場で相談したら、この職業をやっている以上仕方ないこと、保護者さんはいつでも担任と連絡をとりたいと思う、などと言われてしまいました。
保護者さんと信頼関係を築くためには必要なことかもしれませんが、なんだか24時間仕事をしているようで落ち着いて休めない気持ちです。(うさぎとかめ先生・30代女性)
A、電話番号は教えないのが基本です
お気持ちは分かります。事情があったり急な用事が入ったりと、対応が夜になってしまうこともありますものね。
ただし、保護者に電話番号を教えたことで、思ってもみないトラブルに巻き込まれることは多々あります。公私混同のような環境は良くありません。
電話番号は教えないことが基本です。
教師に限らず、誰にも入ってほしくないプライベートな時間があるのです。
保護者との信頼関係のために24時間営業をする必要はありません。
信頼関係は、勤務時間の中で十分に図ることができるのです。
学級通信でクラスの状況をこまめに発信したり、子供の登下校時や学校公開時に保護者に会ったら自分から声をかけて子供の様子を知らせたりするだけでも、信頼は得られます。
また、普段から、保護者対応が退勤以降にならないための工夫をしておくことが大切です。
1 保護者会や学年便りなどで、基本的な連絡は連絡帳で行うことを周知しておく。
2 緊急な場合ではないなら、日を替えてお話しすることの約束を連絡帳に書く。
3 どうしても対応しなければならない件は、学校にいる管理職や学年主任に相談して代わりに話してもらう。
このように、個人の電話を使用しない前提で、保護者対応をすることを意識していくといいですよ。
いかがでしたか?
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生が、親身になって相談者様のお悩みに答えてくれます。ぜひ、お気軽にご相談くださいね。