屋内でも3密回避!ゲーム&アクティビティ
二学期末になると、子供たちもクラスにすっかりなじむ一方で子供同士のトラブルも増え、学級が荒れやすい時期。学期末に向けてクラスの団結力を強め、人間関係を円滑にするために適した、3密回避の屋内ゲームやアクティビティを紹介します。
監修/東京動きづくり研究会
目次
体育館レクのアイデア
みつばちゲーム
ねらい
班の仲間を声だけで誘導する中で、お互いの信頼関係を育む。
<進め方>
- 各班、みつばち役を1名選出。みつばち役は体育館中央に集まり、担任が目隠しをします。他メンバーは隣の子と距離をとって壁に背中を付けます。
- 班の他のメンバーは体育館の壁から離れてはいけないのがルール。さらに、声だけの指示で自分の班のみつばち役をリードします。みつばち役の子は班の子たちの声を頼りに、周囲に置かれた自分の班の花(色別や班オリジナルの花を用意しておく)をめざします。
- みつばち役が制限時間(3分)内に自分の班の花にたどりついたら、ポイントゲット!
ポイント&留意点
- みつばち役は絶対に走ってはいけないことを事前に徹底。両手を前に出して歩き、万一転倒の際にも手がつけるようにする。
- 班ごとに合図や暗号(例:名前を呼んでから指示を出す)を決めておくと指示が通りやすい。
- 制限時間内にその回のみつばち役全員が花にたどりついたら、全班にボーナスポイントを与えるルールにすると、終了した班も他の班を応援したくなる。
マイボールゴルフ
ねらい
一つのボールをリレー形式でつなぐことで、一体感を育む。
<進め方>
- 各班、マイボール(新聞紙1枚を丸め、アルミホイルで包み完成)を一つ用意します。
- 傘を開き、逆さにして置きます。持ち手の部分に①・②などと掲示してホール代わりにします。ホールを体育館いっぱいに距離を広げて、ばらばらに置きます。
- 子供たちは自分の傘をたたんで逆さに持ち、順番に持ち手の部分でショットをして、めざすホールにマイボールを入れていきます。一つのホールに入ったら、打ち手を交代(ボールはマイボールを使用)。
- 記録係が班全員のショットの総数を記録。すべてのホールを回ったところでショットの合計を出します。合計の少ない班が勝ち。
ポイント&留意点
- 順番待ちの際、傘を振り回さないよう事前に注意。
- ショットの際も振り回して打つのでなく、あらかじめマイボールに傘(持ち手)を近付け押し出すようにショットすることをルールにする。
スパイダードッジ
ねらい
子供たちに人気のドッジボールを、素早く動き回れないように改良! 逆にドキドキ感が増大する。
<進め方>
- 基本的には通常のドッジボールと同じルール。ただし、内野(逃げる側)は両手両足を床に付け、外野(攻撃側)は床にお尻を付けて投げるというルールを加えます。
- 外野が投げたボールに当たった内野の子は外野になり、全員当てたら勝ち。外野はボールを取りに行くときだけ走ってOKとします。
ポイント&留意点
- ボールと全員の両手はあらかじめ消毒。
- ボールの避け方を技として共有し、名前を付けるとさらに盛り上がる。例:トンネル・逆トンネル
- 途中からボールの数を増やしていく。
教室レクのアイディア
What do you say? 聞き取りゲーム
ねらい
班で協力し、一斉に発せられた言葉を聞き取るゲームです。班ごとの協力が大切!
<進め方>
- グループごとに、出題班と解答班に分かれます。出題班の人数分の単語を一つ決めます。例: 5人班→ランドセル(5文字)
- 出題班が教室の前に距離をとって並び、担任の合図であらかじめ決めた単語の中の1文字ずつを叫びます。
- 聞き取った解答側は班ごとに話し合い、単語を当てます。
ポイント&留意点
- 班ごとの作戦が大切! 役割分担をしっかり決める。
- 単語を当てることができたら、出題側にポイントが入るルールにすると盛り上がる。
- 出題班の児童を教室周りに配置すると難易度がアップ。
答えは10!
ねらい
計算の答えが10になるように工夫する中で、班やクラスの達成感を高める。
<進め方>
- 各自0から10までの数字を一つ決めます。
- 制限時間内に班メンバーの各々の数字を+・-・×・÷ して、ちょうど答えが10になる式をつくれたら成功!
ポイント&留意点
- 慣れてきたら二つの班が合同で式を考えてみるのもよい。
どろぼうをやっつけろ!
ねらい
空想の世界で遊びながらお互いを認め合う雰囲気をつくる。
<進め方>
- 「もし自分が○○だったら、どうやって強いどろぼうをやっつける?」…そんな空想の設定で、班でストーリーをつないでいくことを説明します。
- 今日の設定を発表。例:「全員、動物になってどろぼうをやっつけます」
- 各自考えた設定を紙で発表した後、どうやってどろぼうをやっつけるか、リレー形式で班のストーリーをつくりあげていきます。
- 各班のストーリーを発表します。
ポイント&留意点
- どの順番でやっつけるかも班で話し合わせる。
- なかなか発想できない子には、班内でアイデアを出してあげる(アイデアが出ないことがコンプレックスにならないようにする)。
- あまり残酷なストーリーにならないように共通理解しておく。
- 設定例:食べ物・文房具・アニメキャラ など
オノマトペ作文
ねらい
オノマトペで遊びながら、楽しくリラックスした雰囲気をつくる。
<進め方>
- オノマトペを例示しながら説明します。
- 班ごとにオノマトペを一人一つ考え、提示する順番を決めます。
- 担任の用意した作文(オノマトペを入れる空欄あり)を発表します。【例:先生が( )と歩いてきて( )と教室の扉を開けた。すると…】
- 先生が用意した作文に、班ごとに決めた順番でオノマトペを当てはめ、発表します。
ポイント&留意点
- 日常的にオノマトペに親しませ、作文などに活用させていくとよい。
取材・文/出浦文絵 イラスト/宇和島太郎
『教育技術 小三小四』2020年12月号より