キャラ活用で書写の学習を楽しく指導するコツ【動画】
子供たちにとって使い慣れない毛筆。でも穂先の処理をこんなふうに教えたら、きっとワイワイ楽しく学んでもらえます! 小学校3年生から始める毛筆を使った書写学習を楽しく指導するコツを、おなじみ佐々木陽子先生がシェアします。
目次
第3学年から始まる毛筆指導
今回は、第3学年から始まる毛筆指導についてです。
用具の準備から、筆の正しい持ち方、筆ならし、墨の付け方まで、いろいろと指導することはありますが、毛筆が苦手な子もいるので、楽しくできるコツをシェアしていきたいと思います!
キャラクターを作ろう!
苦手な子にとって、習字はとっても悩んでしまったり、つまらなくなったりします。なので、私のクラスでは⋯
「ななめのなっちゃん」登場!
ということで、こちらの写真のようなキャラクターを作っています。
この「ななめのなっちゃん」は、筆の穂先の形をしています。毛筆の文字は、斜め45度から入りますので、それを子供にもわかりやすいように、顔がななめのキャラクターで表しています。
漢字の「一」は、こう指導します!
たとえば、漢字の「一」という文字は、下の写真のように書いて見せます。
「ななめのなっちゃん」が、最初と最後に出てきます。子供たちには、以下の流れで指導します。
先生:「はい、では『ななめのなっちゃん』から始めるよ!」
と言って、筆を「ななめのなっちゃん」の形をまねして、ポンと下ろしてもらいます。
そして⋯⋯
先生:「そのまま横にスライドさせていきます。」
先生:「最後は、チョンと『ななめのなっちゃん』で終わります。」
という指導をすると、子供たちは、
子供:「『ななめのなっちゃん』が2回も出てきたー!」
と言って、喜んで学習します!
子供が楽しくなって新キャラ登場も!?
このように、「ななめのなっちゃん」のキャラクターを設定することで、穂先の処理がうまくなり、字がきれいに書けるようになっていきます。
その他にも、子供たち自身が「はらう」「はねる」などに着目して、
子供:「あ、先生、『はらうのはっちゃん』がいるー!」
なんて言って、自分たち自身でキャラクターを作っていくこともあります。
そうすると、本当に毛筆の学習が楽しく進められるので、ぜひ、キャラクターを作って活用してみてください!
いかがでしたか? 子供の心をつかむキャラクターの力を毛筆指導にも活用して、苦手な子も楽しく学べる「ななめのなっちゃん」を、みなさんのクラスでも、ぜひ登場させてみませんか?
小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。