「宿題って本当に必要なの?」ぬまっちの答えは…

独特の実践で子供のやる気を伸ばすカリスマ教師、沼田晶弘先生。
今回は、「日々さまざまな業務に追われる中、毎日宿題をチェックし、新たな課題を出すのは大変です。宿題は本当に必要だと思いますか? どんなやり方がありますか?」という先生の質問に、アドバイスをいただきました。

目次
宿題は、学習習慣のない子にとって意味のあるもの
宿題は、家庭での学習習慣をつくるのが目的であって、そういう意味では、宿題がないと家では勉強をしない子供にとって意味があるものだと思う。
だから、宿題なんて出なくても、学ぶことが大好きで、自分ひとりでもどんどん勉強しますという子には必要がないものかもしれないよね。
でも大多数の子供は、宿題がないと一人で勉強を進めようとは思わないだろうし、自分がやった勉強を「誰かが見てくれる」という環境がないと、なかなか継続することは難しいよね。
宿題は毎日ではなく、まとめで出す
ボクの中では、子供に勉強する習慣をつけることが大切だという理論には納得しているよ。
ただ、ボクは、常にゴールを意識することが大切だと思っている。
例えば、毎日コツコツ宿題をすることはプロセスだ。プロセスはゴールを目指し、達成するための方法だよね。じゃあ宿題に関しては、ゴールはどこかと言えば、「期日までに出す」ということだ。そのゴールに向かって、どうプロセスを歩むのかは、子供たちのタイプに合わせて、子供自身が選んでもよいと思っている。
だから、宿題は毎日じゃなくて、「来週の何曜日までに、ここまでやっておいて」といってまとめて出している。
毎日少しずつ進めたい子は毎日やればいいし、毎日やるのが大変だと思っている人は、調子がいい時に一気に取り組んでくれればいい。大事なことは、 まとめて出された宿題をどうやって進めるか、自分なりに考え「期日までに出す」というゴールを意識し、目標を達成することだ。