安全第一の小3・小4「水泳指導」アイデア集
学級全員で楽しみたい「水泳」の時間。泳ぎの苦手な子も得意な子も、中学年の子供が安全に取り組めるアイデアを詳しく紹介します。
執筆/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一

目次
まずは安全確認!
□ 施設や設備の安全点検
- 排水口は?
- プールサイドはきれい?
- プールサイドの地面の温度は?
□ 水温、気温、水質の確認
- 基準を満たしている?
- 注意報や警報は?
□ 子供の健康観察
- 爪は?
- 耳垢は?
- 体は清潔?
- 体温は?
- 体の調子は?
□ 水泳場での約束事の確認
- 走らない!
- 飛び込まない!
- 入水はゆっくり!
水泳前の準備
2人1組 互いに相手の安全を確かめさせます。

組数を数えて記録しよう。体調はどうかな。表情や動作を観察しておこう。

けがしないようにしっかり準備運動します。

腰洗いとシャワーで体を清潔に。


ゆっくり入水します。

アイデア1 リズム水泳
音楽をかけてリズム水泳スタート! 水に入る清涼感、心地よさで子供たちの気分も向上します。

子供たちが好きでノリのよい曲がオススメ!




グループでリズム水泳をすれば、水への不安もなくなり、自然と潜れるようになります。

アイデア2 ロケット発射
腕で頭をはさんで準備! 壁をけって、け伸びをして、ロケット発射! どこまで進めるかな?
①ピタッと壁に背中をつけます。


②バンザイの姿勢をして、腕で頭を挟むようにします。


③スーッと息を吸います。


④「コンニチハ」の姿勢で、顔を水につけます。


⑤両足を壁に付け、壁をけって発射!

【ポイント】顔を水につける





監視の位置は大丈夫?

□ 死角をつくらない
□ 学年、泳力の状況に応じて
□ 入水時、退水時の確認を確実に
□ 緊急時に備えて役割を明確に
□ 水面上だけでなく、水底にも視線を
□ 監視台などの高い所から監視する
アイデア3 浮きウキ
いろいろな姿勢で浮いてみましょう! 友達の浮き方をまねするのもよいですね。
くらげ浮き

だるま浮き

大の字浮き

らっこ浮き

みんなで浮き

補助具を使って


次はぼくが考えた浮き方でやろう!
約束事は決めている?

□ 合図を決める
笛1回:入水
笛2回:退水
笛3回:話を聞く
□ 笛、メガホン、救急セットなど必要なものは確実に用意する
□ 寒さや体調不良を感じたらすぐ退水し、教師に伝える
□プールサイドは走らない、飛び込まない、溺れたまねをしない、友達を無理に潜らせない、息こらえをしすぎない、勝手にプールの外へ行かない など
□ トイレなどは教師に断ってから行き、戻ってきたら腰洗い槽を必ず通る
アイデア4 タクシー
友達とじゃんけんをして、負けたほうが勝ったほうを引いて運びます。



安心感
水の中に顔をつけたり、浮いたりするには、水への恐怖心を取り除き、安心感を与えることが必要です。
おでこから水に顔をつける
「お池にポチャン」



視界を確保する
「背浮き、安心できる言葉がけ」

アイデア5 ばた足リレー
呼吸をしながら、ばた足で進んでみましょう。友達と教え合って楽しく泳ぎましょう!

・足首やひざを伸ばす
・ひじを伸ばしてビート板に載せる
ばた足リレー
ばた足でプールの端から端まで泳ぎ、リレーをします。


途中で立っても大丈夫! ビート板を使ってもいいよ!
安心感
息が苦しくなったり、水の中が不安になったりする原因は「呼吸」です。呼吸ができるようになると安心できます。まずは呼吸ができるように支援しましょう。
バブリング

ボビング

教師や友達が補助

呼吸

アイデア6 かえる足で遊ぼう



かえる足どんじゃんけん
じゃんけんで勝ったら進みます。負けたチームは次の人がスタート。相手陣地に着いたチームの勝ちです。

押し合いゲーム
空のペットボトルなどを使って、両側から押し合います。


両側から強く押し合おう!たくさん押せたほうの勝ち!
安心感
手や足の動きと呼吸のタイミングが合わないと、うまくいきません。うまくいかないことが続くと意欲が低下してしまうので、陸上でイメージをつかみましょう。
●プールでかえる足



●壁もちかえる足


補助のしかた

イラスト/畠山きょうこ
『教育技術 小三小四』2020年6月号より