小3国語「調べて書こう、私のレポート」指導アイデア

教材名:「調べて書こう、私のレポート」(東京書籍 三年上)

指導事項:書くこと ア、ウ
言語活動:イ

執筆/香川大学教育学部附属坂出小学校教諭・尼子智悠
編集委員/文部科学省教科調査官・菊池英慈、香川県公立小学校校長・川井文代

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元では、書くことを決めた後の相手や目的に応じて、書くうえで必要な事柄を調べる力を付けることや、書こうとすることの中心を明確にして、目的や必要に応じて理由や事例を挙げて書く力を付けることがねらいです。

②言語活動とその特徴

本単元では、自分が知りたいことについて調べてレポートの形式に書いてまとめ、友達に紹介する言語活動を位置付けます。レポートは、「題名」「自分が伝えたいと思った理由」「調べ方」「調べて分かったこと」「調べた感想」という形式で書きます。題名や伝えたいと思った理由を考えることで、自分が伝えたいことの中心を明確にできます。

また、調べ方や、調べて分かったこと、調べた感想を書くことで、書くうえで必要な事柄を考えて調べたり、目的や必要に応じて理由や事例を書いたりすることができます。

自分が知りたいことについて調べて、レポートに書いて伝えましょう

単元の展開(10時間扱い)

主な学習活動

第一次(1時)

①自分が不思議に思ったことや気になったことを想起する。それをレポートにまとめて友達に伝える学習課題を設定し、学習の計画を立てる。
→アイデア1 主体的な学び

第二次(2~8時)

②調べることを探し、どれを伝えるか決める。

③調べることをメモにまとめる。
→アイデア2 対話的な学び

④⑤調べる方法を選び、調べる。

⑥レポートの組み立てを考える。

⑦⑧下書きをして推敲し、レポートを書く。
→アイデア3 深い学び

第三次(⑨~⑩時)

⑨⑩お互いのレポートを読み合い、感想を伝え合う。

アイデア1 レポートのイメージを共有する

主体的な学び

子供にどのようなレポートをつくるかというイメージをもたせることが大切です。そのために、教師がつくったレポートは学習のねらいに沿ったものにすることはもちろん、写真やイラストなどを効果的に使い、子供がつくってみたいと思う魅力的なものにします。

教師がつくったレポート例

教師がつくったレポート例
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アイデア2 「調べ方」の特徴を基に対話する

対話的な学び

子供が、必要な事柄を集めるときには、「観察する」「人に尋ねる」「本で調べる」などの方法から、目的に合った「調べ方」を選択させましょう。

イラスト/やひろきよみ、横井智美

『教育技術 小三小四』2019年6月号より

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