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先生も驚く!子どもたちの読書体験が変わる「読書推せん文」とは?【後編】【PR】

子どもたちが自分の好きな本を誰かに薦める「お気に入りの一冊をあなたへ 読書推せん文コンクール」(主催:博報堂教育財団)。様々な教育効果があることから全国各地の小中学校から関心が高まっており、応募作品数は毎年増加傾向、学校単位で継続して応募し、読書教育の一環に組み入れる「常連校」も増加しています。前編に引き続き後編では、主催団体の常務理事を務める中馬淳さんに、各学校へのヒアリングを通じてわかった「当コンクールに参加するメリット」と「参加後の子どもたちの変化」について伺いました。

提供/博報堂教育財団

前編はこちら:先生も驚く!子どもたちの読書体験が変わる「読書推せん文」とは?【前編】

お話を伺った人:公益財団法人 博報堂教育財団
常務理事 中馬淳さん

1985年博報堂入社。PR局、研究開発局、経営企画局、人材開発戦略局長を経て、2021年より現職。博報堂では企業内大学である「博報堂大学」の運営など、人材開発を牽引してきた。「読書推せん文コンクール」では選考委員も務める。

本を薦める活動を通じ、読書が「孤独な活動」から「コミュニケーション」へと変容

――中馬さんが団体賞を受賞した各学校を訪問し、先生方のお話を伺う中で、印象的なエピソードはありますか

特に印象に残っているのは、当コンクールに取り組むことで、先生方が様々なメリット、変化を実感してくださっているということです。

例えば、「子どもは自分が人に本を薦める経験をすると、人から薦められた本のことが気になり出す」という効果について指摘してくださった先生がいました。そして「あの子が薦めている本を自分だったらどう思うだろう」と考えながら読んだり、自発的に本を探して読み、子ども同士で「これ面白いよ」と紹介し合ったりといった行動変容が促されるというのは、非常に興味深く感じました。

推せん文を書く過程で、自分が読んだ本の中から1冊を選び出し、それをどんな言葉で相手に紹介しようかと深く考える経験をすることで、「人に薦める本の価値」「人に薦める言葉の価値」に気付き、「人から薦められた本」に対してもアンテナを立てられるようになるのだと思います。

伝えたい相手がいるからこそ、自分が好きな本だからこそ、本の魅力をわかってほしいという気持ちが強くなり、「伝わる表現」を面白がりながら磨くようになる。さらに継続してコンテストに参加することで、学校全体の「伝える文化」が育ってきたと話してくれた先生もいらっしゃいました。

先生方のこうした感想を伺うにつれ、読書推せん文コンテストへ取り組むことが、読書を「孤独な作業」から「コミュニケーション」へ変化させる――、そんな新たな可能性も感じました。

「推せん文」が、保護者と子ども、学校をつなぐツールになる

――保護者にとってのメリットとは?

コンクールに応募する際には、保護者の同意書をいただくことになっており、必然的に子どもの作品は保護者の目に触れることになります。そのため、保護者にとっても「うちの子どもはこんな本を読んで、今こんなことを考えているのか」と、家庭では見られない意外な一面を知ることにつながり、保護者・子ども・学校をつなぐ良いコミュニケーションツールになっていとおっしゃる先生もいました。

とくに、本を薦めたい相手としてお母さんやお父さんを選ぶケースも多く、作品が親子の対話のきっかけにもなります。

「自分は今お母さんとの関係があまり良くないけれど、この本を読んでお母さんに自分の気持ちを理解してほしい。そして仲良くなりたい」といった正直な自分の気持ちを綴った作品もありました。250~300文字という短い文字量だからこそ、普段口では言えないようなことでも、さらりと自然体で書けるのかもしれません。

子どもの作品を継続して読むことで、児童理解が深まる

――先生方は子どもたちを当コンクールに取り組ませることで、どのような教育的メリットを感じてるのでしょうか?

先生方にとっても、いろいろな発見があるようです。

子どもたちがお気に入りの本や薦めたい相手を選ぶのを見て「ああ、この子はこういう本に興味があるのか」「この子は、こういう視点を持っているのか」「今こんなことで悩んでいるのか」など多くの気付きを得られるそうです。

さらに毎年応募してくださる学校では、連続応募のメリットとして、同じ子どもの作品を数年分継続して読むことで、その子の成長や興味の移り変わりを見取ることができ、児童理解につながるということを挙げてくださいました。

また、当コンクールが入賞の可能性が比較的大きい点に着目して応募を決め、入賞と賞品獲得をクラスの目標に掲げて全員で取り組んだところ、子どもたちのモチベーションが向上し学級経営の面で役立ったというお話もありました。

入賞数の多さも魅力。子どものモチベーション向上にも貢献

――入賞数が多いということも、当コンクールの特徴ですね。

毎年、個人では100名程度が入賞、団体では50団体程度が入賞し、ダブル受賞も可能です。300文字以内という気軽さもありつつ、入賞にも手が届きやすいため、「自分たちも頑張ればきっと入賞できる!」と子どもたちの意欲を高めながら取り組むことができるようです。

入賞した作品や学校名は、公式ホームページと入賞作品集の刊行物の他、全国の新聞にも掲載されます。自分の名前や作品が新聞に載ることは、子どもたちにとって大きな自信となりますし、学校としても子どもたちの頑張りを外部に発信することにもつながります。

そして副賞として団体賞には盾に加え、図書カード10万円分を贈呈しています。 この図書カードの使い道も、例えば10万円を学年毎に分けて各学年で好きな本を協議して決めるなど、学校によって様々です。図書カードで購入した本には記念のシールを貼るといった工夫をしている学校もありました。副賞の図書カードで自分たちが読みたかった本を購入し、次の年にはその本で推せん文を書く、こういったサイクルをつくっていただくのも非常に有効な使い道だと思っています。

生成AIでは書けない「熱量のある自分だけの表現」を大切にする指導を

――読書推せん文コンクールに興味をもってくれた先生方に、指導のアドバイスとメッセージをお願いします。

公式ホームページでは、推せん文の書き方について、子どもが見てもわかりやすいように具体的に紹介しており、過去の受賞作をほぼすべて閲覧できるページもあります。ぜひご活用いただきたいと思う一方で、少しだけ懸念していることがあります。それは、過去の作品を参考にしすぎるあまり、いわゆる「勝ちパターン」を探り、その勝ちパターンを応用するタイプの作品が増えてしまうことです。

当コンクールでは、「型にはまったきれいな作文」「優等生タイプの整った作文」は求めていません。もっと自分の内側から出てくる強い気持ちを表現した、熱量が伝わる作文であることを重視しています。

ある選考委員の方が「『この作文を書いた子とぜひ会って話してみたい』と思う作品がいい作品だ」とおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。

生成AIの普及に伴い、今後はきれいに整った文章を容易に作成できるようになるでしょう。だからこそ、「好きな本への熱い気持ち」「誰かに伝えたいという強い気持ち」を「自分の言葉で表現する」ということを大切にしたいと考えています。先生方にも、やや粗削りな文章でもあまり整えすぎず、ありのままの言葉や子どもの本に対する熱量を活かす指導をしていただきたいと思っています。

そしてこの読書推せん文コンクールが、子どもたちにとって本を好きになるきっかけとなり、本への想いを誰かに伝えることで、また誰かの読書のきっかけとなる、そんな効果をもたらすことを期待しています。

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以上、後編では「読書推せん文コンクール」に応募した学校がどのような教育的効果やメリットを感じているのかについて、主催団体である博報堂教育財団の中馬常務理事にお話を伺いました。小学生でも全校で参加できる「読書推せん文コンクール」。今年も4月から第6回の応募書類の配布が始まっているので、ご関心ある先生方はぜひご参加ご検討ください。

コンクールの詳細情報公式サイトでご確認ください
↓↓↓

リンク先:https://www.hakuhodofoundation.or.jp/okiniiri/#top

取材・文/出浦文絵 写真/田中麻以(小学館写真室)

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