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次期学習指導要領の論点整理から「多様性の包摂」について考えてみませんか? 【木村泰子「校長の責任はたったひとつ」 #22】

連載
負の連鎖を止めるために今、できること 校長の責任はたったひとつ

大阪市立大空小学校初代校長

木村泰子
木村泰子「校長の責任はたったひとつ」 
#12 子どもの事実から「校長観」の転換を

不登校やいじめなどが増え続ける今の学校を、変えることができるのは校長先生です。校長の「たったひとつの責任」とは何かを、大阪市立大空小学校で初代校長を務めた木村泰子先生が問いかけます。第22回は、<次期学習指導要領の論点整理から「多様性の包摂」について一緒に考えてみませんか?>です。

「多様性の包摂」を問い直す

学習指導要領の改訂に向けた基本的な考え方として3つの方向性が示されました。この3つの方向性に基づく改善は、教育課程内外のあらゆる方策を用いつつ、三位一体で具現化されるべきものであると論じています。

 「主体的・対話的で深い学び」の実装(Excellence)
 多様性の包摂(Equity)
 実現可能性の確保(Feasibility)

今回は「2多様性の包摂」について問い直してみたいと思います。

多様性(ダイバーシティ)とインクルージョン(包摂)

そもそも多様性(ダイバーシティ)って何でしょう。

AIに聞いてみましょう。

多様性とは人種、性別、年齢、国籍、宗教、能力など、異なる特徴や特性を持つ多様な人々の「個」が尊重され、それぞれを認め合って共存することを表します。

インクルージョン(包摂)は多様な人々の「違いを受け入れる」多様性から発展して、誰も排除されず一体となって全員が参画し、それぞれの違いを活かす状態をめざします。多様性とインクルージョンはつながっている概念です。

多様性とインクルージョンは価値観の多様化やグローバル化など、急激に変化する社会の中で、個人のウェルビーイングと社会のウェルビーイングを実現していく大切な考え方です。

多様な人々が誰も排除されず、自分らしく生きられる社会を目ざす「SDGs(持続可能な開発目標)」の根幹にある考え方です。何よりも大事なことは、多様な人々がただ「一緒にいる」だけでなく、一人一人の「個」が個性を発揮して組織や社会に参加できる「インクルージョン(包摂)」という概念が不可欠です。

以上がAIの示す言葉です。


木村泰子先生

木村泰子(きむら・やすこ)
大阪市立大空小学校初代校長。
大阪府生まれ。「すべての子どもの学習権を保障する」学校づくりに情熱を注ぎ、支援を要すると言われる子どもたちも同じ場でともに学び、育ち合う教育を具現化した。45年間の教職生活を経て2015年に退職。現在は全国各地で講演活動を行う。『「みんなの学校」が教えてくれたこと』(小学館)など著書多数。


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