理科好き集まれ! 理科室を身近にする「掲示」と「通信」5つの工夫【理科の壺】

こんな理科室、ほしかった! 授業づくりも大切ですが、子どもたちの理科への関心を促すために重要な視点が、普段からの「環境整備」です。今回は、理科室発信、子どもたちが自然と“理科好き”になる5つの実践を紹介します。思わず立ち寄りたくなる理科室のポテンシャルにびっくり! 工夫次第で学びが楽しくなるヒントが満載です。優秀な先生たちの、ツボをおさえた指導法や指導アイデア。今回はどのような“ツボ”が見られるでしょうか?
執筆/北海道公立小学校教諭・能勢里砂
連載監修/國學院大學人間開発学部教授・寺本貴啓
「理科好き集まれ!」5つの実践を紹介します
「理科好きの子どもを増やしたい!」
そんな思いから、休み時間にも立ち寄りたくなる理科室づくりや、家庭とつながる情報発信に取り組んでいます。本稿では、子どもたちにとって理科室が身近な場所になるように取り組んでいる実践を紹介します。
①まるでカフェ!『黒板メッセージ』
子どもたちにメッセージを届ける手段として始めたのが「黒板メッセージ」です。Goodnotes(デジタルノートアプリ)で作成したA3サイズの用紙をイーゼルスタンドに立て、おしゃれなカフェの看板のように理科室の入り口に掲示し、毎日更新しています。
黒板メッセージの左側には、その日の時間割を掲示し、右側には皆既日食などの時事ネタや月の形、日の出・日の入り時刻、科学者の紹介、私からのひと言を載せています。
メッセージを見た子どもたちは、「今日の月はどんな形かな?」「日の入り時刻が早くなったね」などと、友達と話しながら楽しんでいます。「今日は何の話かな」とわくわくしながら理科室に来る子が増え、理科室に行くのが楽しみになる雰囲気づくりにつながっています。

