小4国語「本のポップや帯を作ろう」京女式板書の技術

今回の教材「本のポップや帯を作ろう」の目標は、「本の読み方について考え、読んだ本のよさを、ポップや帯を作って伝え合おう」です。教科書のポップや帯の例を活用し、制作の方法や内容を理解するために、「神様の階段」を読んだ子供たちの感想や、見付けたよさをもとに学習を進めます。ポップの内容に盛り込む事柄を確かめ、各自がポップや帯を書く指標となるような板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授
元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教頭・砂崎美由紀
単元名 本は友達
教材名 「本のポップや帯を作ろう」(光村図書)
目次
単元の計画(全5時間)
- 「本のポップや帯を作ろう」を読み、学習の見通しをもつ。本の読み方について考え、友達と話し合う。
- お気に入りのところを見付けながら「神様の階段」を読む。
- 本のよさを伝える方法を考える。
- 読んだ本のよさを伝えるポップや帯を書く。
- 読んだ本を紹介し合う。
板書の基本
〇授業が始まる前に考えること
主たる学習活動は、読んだ本のよさを伝えるために、ポップや帯を作ることです。教科書107ページの例を確かめる際、書く項目のみを確かめるのではなく、同じ本を読んだ感想をもちながら、ポップの書き方を考えさせたいと思いました。そこで、前時に教科書108ページからの教材文「神様の階段」を全員で読み、感想や気に入った言葉を持ちながら、「私だったら、ポップのここに、この言葉を書きたいな」と思いながら、ポップの書き方を押さえたいと考えました。
〇板書計画で考えておくこと
黒板を上下の2段に大きく分けます。上段には、子供たちが見付けた言葉を板書します。下段には、その言葉を使ったポップの例を板書します。また、教科書107ページには「心にのこった文を引用したり、キャッチコピーを書いたりする。」とありますので、「引用」を印象付けるため、チョークの色を変えて板書することにしました。