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小5図画工作科 カーブ&グルー(造形遊びをする)

特集
文部科学省教科調査官監修「教科指導のヒントとアイデア」
小5図画工作科 カーブ&グルー(造形遊びをする) バナー

文部科学省教科調査官監修による、小5図画工作科の指導アイデアです。今回のテーマは「カーブ&グルー(造形遊びをする)」です。
発泡ポリスチレンを積み重ねた大きな立体を彫ったり、彫った形を接着したりすることを通して、構成したり周囲の様子を考え合わせたりしながらどのように活動するかについて考え、活動に応じて材料や用具を活用するとともに、活動を工夫してつくることを目指します。

執筆/群馬大学共同教育学部附属小学校教諭・大塚裕貴
監修/文部科学省教科調査官・小林恭代
 群馬大学共同教育学部准教授・郡司明子

1 題材名

第5年生「カーブ&グルー(造形遊びをする)」

2 本題材について

本題材では、様々な大きさの発泡ポリスチレンを積み重ねてつくった大きな立体(W300×D270×H220 ㎝)をヒートカッター(写真1)で彫ったり、彫った形の一部を、再度大きな立体に接着したりして活動します。題材名の「カーブ」は彫ること、「グルー」は接着することを意味しています。この題材名には、何か作品をつくろうとするのではなく、彫ったり接着したりする行為を楽しんでほしいという願いを込めています。

大きな立体は、発泡ポリスチレンの容器やブロック、緩衝材を組み合わせているため、様々な凹凸があります。活動に取り組む際には、これらの形や、バランス、量感などに着目できるようにしていきます。材料の発泡ポリスチレンは、丈夫で軽く、ヒートカッターで自分のイメージに合わせて、直線や曲線で彫り進めることができます。自分の身長よりも大きい立体に関わる活動となるので、自然と協力し合う姿も見られ、高学年ならではの学習となることが期待できます。場所は、机やいすのない教室とし、空間を生かして活動できるようにしました。

小5図画工作科 カーブ&グルー(造形遊びをする) 発泡ポリスチレンを積み重ねてつくった大きな立体とヒートカッター
〈写真1〉発泡ポリスチレンを積み重ねてつくった大きな立体とヒートカッター

3 題材の目標

フッターです。