小2国語「日記を書こう」京女式板書の技術

今回の教材は、「日記を書こう」です。本単元は、「日記を書いて、友達と感想を伝え合うという」学習内容になります。そのため、本時では、日記を書くために何が大切なことかを考えていきます。そのため、日記に書くことで大切にしている「したこと」「見たこと、見つけたもの」「言ったこと、きいたこと」「思ったこと」を具体的に理解できるような板書の工夫を紹介します。
監修/元京都女子大学教授
元同附属小学校校長・吉永幸司
執筆/京都女子大学附属小学校教諭・古垣内千鶴子
単元名 思い出して書こう
教材名 「日記を書こう」(光村図書出版)
目次
単元の計画(全4時間)
- 教科書の教材「日記を書こう」を読み、日記の書き方の大体を理解する。
- 友達の日記から、進んで日記を書くために、大事なことを見付ける。
- 身近な出来事を題材にして、日記を書く。日記を読み返す。
- 互いの日記を読んで感想を伝え合い、自分の文章の内容や表現のよいところを見付ける。
板書の基本
①教材「日記を書こう」は、次の文章から始まっています。「あなたは、きのう、どんなことをしましたか。」「どんなことを、見たり、きいたりしましたか。」「思い出して、日記に書きましょう。」3つの文で昨日のことを書くことを指示しています。しかし、実際は、日記はその日に書くことが一般的なのですが、かつて自分たちが書いた日記をもとに学習を進めたいと考えました。
②教科書の日記をもとに、日記の書き方の大体を理解した後、友達の日記をもとに学習することを目的にした板書をします。「友達の日記」ということの理由は、親しみがもてるということと、読み取りから日記を書くことへ学習活動の重点を移すことができるからです。
③教科書「たいせつ」で示している日記に書くことの「したこと」「見たこと、見つけたもの」「言ったこと、きいたこと」「思ったこと」を、板書で具体的に理解できるように工夫します。
友達の日記を読みながら、そして、書き写しながら、自分も書きたいという気持ちになる板書にします。そのために、次のことに留意します。
・書き間違いなどについてはあらかじめ本人と相談し、正しい文として示します。
・特に書きたかったことについて、本人の気持ちを聞き、その考えを大切にした板書にします。