【相談募集中】講師の自分に何から何まで仕事を振られる

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心理カウンセラー

堀川真理

「何から何まで仕事を振られるためミスばかり起こるし困っている」という、常勤講師をしている先生からの相談が「みん教相談室」に届きました。同僚ともうまくいかず、生徒は可愛いけれど、学校に行くのがつらくなってしまっているそうです。ここでは、元新潟県公立中学校教諭・堀川真理先生からのアドバイスをお届けします。

疲れている女性教師
イラストAC

Q.講師の自分に何から何まで仕事を振られる。同僚ともうまくいかず、生徒は可愛いくても学校に行くのがつらいです

結婚を機に一度教職を辞めて、今年4月から常勤講師として他府県で教員生活を再スタートしたものです。産休に入る方の代わりの役目のため、何から何まで仕事が振られます。学年主任に話をするとすぐ仕事を振られます。仕事を振るのはいいのですがミスばかり起こるため指摘すると怒られます。

私とは違う別の部活の顧問も初任3年目にもかかわらず、「一生懸命やっても適当にやっても給料は同じだから適当にしたらいいんですよ」と言っているような教師。とても残念でした。私は講師経験を含めて計8年担任をさせてもらいました。生徒はとても可愛くて自分の身を削ってでも手伝いたい、サポートしたいと思いながら日々勤めておりましたが、こんな発言を聞くことになるとは思いもしませんでした。

生徒は可愛いのですが勤めて半年だんだん精神的にしんどくなり、食べても痩せるばかりで常に体が重くしんどくて頭が働かなくなってきています。生徒たちは可愛いのですが、同僚の教師との関係作りができず、そして相談できる人もおらず、情けない話ですが毎日学校に行くのがつらいです。誰かに話を聞いてもらいたい、アドバイスをいただきたいと思い、今回投稿させていただきました。

(りんご先生・30代女性 中学校 2年・英語)

A.臨時採用なら仕事量は軽減されるのが普通。管理職が動かないなら、次の段階の行動が必要です

まず不思議なのが、臨時採用の方に前職の方と同じ校務分掌(仕事量)が求められることです。軽減されるのが普通です。だって、講師です。学校の様子もわからない中で来ていただいている方に、求める方が酷というものです。管理職に現状をぜひご相談ください。普通、管理職がこの事実を知ったら、学年主任に指導が入るでしょう。それでも管理職が学年主任の態度を擁護するなら、次の段階の行動が必要になってきます。管理職の姿勢の問題になります。そのときはまたすぐにご相談ください。

次に若手職員の発言について。そう思うのは個人の自由ですが、公の立場での発言(職場での発言)としては許されません。士気を下げてしまいます。その方と争うのはりんご先生の仕事ではありません。信頼できる方に「こんなことを言われてショックでした」と相談しましょう。管理職が最適です。あとはその方の仕事に任せ、りんご先生はその先生と距離を取ることです。嫌な発言が届かない距離にいましょう。

りんご先生、生徒はよく見ています。愛がある先生のことはちゃんとわかって信頼を寄せてくれます。一番の味方は生徒ということを忘れないでください。生徒をバックにつけたら、何も怖いものはありません!


みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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