教育は人なり!先生のストレスマネジメント ~セルフケア編~


「VUCA(ブーカ)※」と呼ばれる予測困難な今の時代において、「先生」に求められる仕事の量や質もどんどんと変化しています。それに伴い、先生が抱えるストレスも多種多様で、増加しています。「教育は人なり」と言われるように、子どもにとって身近な先生が元気にハツラツとしていることは、教育において何よりも大切です。今回は、「先生のストレスマネジメント~セルフケア編~」に焦点を当てた内容をまとめました。
【連載】ストレスフリーの教室をめざして #08
執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀
※VUCA=Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)
1 先生のストレスとは
先生のストレスは実に多種多様です。これは、「先生の仕事の種類が多種多様」だからです。学習指導・生徒指導・保護者対応・教材研究・職員会議・研修・事務作業…など、本当に幅広いのです。
さらに、これらに加えて、時代の変化に合わせた指導形態や授業の工夫も求められますし、保護者のニーズも変容していますから、「ある程度経験を積めばその貯金で仕事が楽になる」ということでもありません。常に自己研鑽が必要になります。
「ストレスの感じ方は人によって違う」
これが今回の大きなテーマです。つまり、同じ仕事内容でも、生き生きとこなせる先生と、大きな負担感を感じる先生がいるのです。
ストレスへの対処は、主に①セルフケア(自分自身でできるケア)と、②ラインケア(組織としてできるケア)の2種類に分けることができます。今回は、①セルフケア(自分自身でできるケア)についてまとめます。