行事の多い季節 みんなまとまろう 子供の心と体を育てる 「折々のレク&ゲーム」#22【全学年】
今回のテーマは小1から小6まで楽しめる「行事の多い季節 みんなまとまろう」レク&ゲーム。10~11月は行事が目白押しの時期です。みんながもっとまとまれば、運動会などいろいろな行事がもっと楽しくなること間違いなし。そんなレクを紹介します。クラスがまとまり、子供たちが学校に行きたくなる「レク&ゲーム」の連載22回目。レク&ゲームは動画で分かりやすくなっています。
監修/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一、アップ研究会
授業者/東京都公立小学校指導教諭・岩田純一
目次
レク1 新聞紙鬼
身近なものを使って、友達と競い合って楽しむことができる。体を素早く方向転換する力を養う。
新聞紙
1 ペアになり、2人の間に新聞紙1枚を床に広げます。
2 最初はじゃんけんをして、鬼を決めます(負けたほうが鬼)。
3 ルールは鬼ごっこと同じですが、走る範囲は新聞紙の周りのみ。右回りか左回りで、途中で回り方を切り替えてもOK。鬼にタッチされたら、鬼に交代します。
4 新聞紙1枚から最初の新聞紙に接着して新聞紙2枚目、3枚目と床に置いていきます。新聞紙を置く場所は自由。いろいろな形の新聞紙鬼ができるので、楽しいでしょう。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
新聞紙鬼を始める前に、デモンストレーションを見せると分かりやすいでしょう。回るのは新聞紙の周りだけで、新聞紙をまたがない、新聞紙の周りから離れないなどのルールを確認しておきます。新聞紙を踏むと滑って転ぶなどの行為にも注意が必要です。安全に配慮し、人と人とがぶつからないために、ペアとペアの距離をしっかり取るようにします。このとき、「安全に遊べる場所が見付けられるかな?」「走る場所が重ならない距離を取ろうね」といった、子供たちに安全への目を向けさせる教師の声かけが大切です。
レク2 新聞紙deゴルフ
新聞紙鬼の新聞紙を活用して次の遊びにつなげることができる。友達と楽しく関わりながら、投げる力や想像する力を育む。
新聞紙
ケンステップ
1 ペアになります。各自、新聞紙をボール状に丸めます。
2 どちらか1人が好きな場所にケンステップを置きます。そこがゴールになります。スタート位置も自分たちで決めます。
3 じゃんけんして、勝った人からそれぞれ新聞紙ボールをゴールに向かって投げます。
4 次はゴールから遠い人から投げます。
5 ゴールに入るまでの回数が少ない人が勝ち。
6 2人のゴルフに慣れてきたら、次は3人、4人と人数を増やしていってもOKです。
<活動の動画はこちら>
<ポイント&留意点>
スタート位置、ゴール位置を子供たちで決め、人数の工夫、フィールドの工夫も子供たちに任せるようにします。そうすることによって、子供たちが主体的になって遊びを工夫する想像力につながります。繰り返し何回も遊べるようにし、多くの子供たち同士の関わりを増やすとよいでしょう。留意点は、ボールを投げる順番を守ることです。ケンステップの用意が難しい場合は、広げた新聞紙をゴールにするなどの工夫をしましょう。
取材・文・撮影・構成/浅原孝子