【相談募集中】児童へのチームサポートを計画・実施した事例が見つかりません
中学校教員から「みん教相談室」に相談が寄せられました。1人の児童に対するチームサポートを計画・実施した事例が見つからないので教えてほしいという内容です。これに回答したのは兵庫県公立小学校校長で公認心理師 特別支援教育士スーパーバイザーの関田聖和先生。その内容をシェアします。
目次
Q.児童に対するチームサポートを計画・実施した事例が見つかりません
一人の児童に対して担任や教科担任や教頭らでのチームサポートを計画実施したケースの資料が見つかりません。あれば事例提供をお願いします。
(ゆうみん・40代女性・中学校)
A.データベースの検索や研修会への参加など、探す手立てはあります
相談室へ連絡をいただき、ありがとうございます。事例提供となると、なかなか公にされにくい性質をもっているのですが、すぐに思いついたのがこちらになります。
インクルDB(インクルーシブ教育システム構築支援データベース)
『中学校』で検索すると15件、ヒットしました。
また、590件ある「合理的配慮」実践事例データベースの実践事例データベースⅠを選択すると、キーワードを選択する画面へ遷移し、さらに絞ることができます。
ぴたりとヒットする事例は少ないかもしれませんが、参考になるのではないかと考えています。
また自治体によっては、夏休み期間中に事例研修会を行ったりしていないでしょうか。研修会を探すときのコツは、特別支援教育だけではなく、人権教育や生徒指導、学級経営などのキーワードを手掛かりにします。これらの研修会のなかで、事例を話してくれそうな分科会に参加して情報を得るということを私はしています。私もこの夏は、3つのそういった研修会に参加する予定です。
オンラインセミナーでも時折、事例を話してくれています。ただピンポイントではないことが多いので、事例をつなぎ合わせて……ということになりそうです。
最後は、自治体の特別支援教育相談センターなどに連絡をし、現状を相談することです。きっと指導主事だけではなく、その道の専門家も在籍していて、ヒントをくれることでしょう。
なかなか良い答えとなっていないかもしれませんが、考えられることを綴りました。私もこの夏はじっくりと学び、充電をしようと考えています。共に伸びていきましょう。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。