第2話 初登庁| 連載マンガ「闘う!教育委員会」
教育委員会で勤務していた先生の実体験をヒントに作られたマンガ「闘う!教育委員会」。第1話では、同僚や子供からの信頼も厚い中堅教師の海原千里(30)が、突如校長から「退職届」を渡され、「教育委員会の世界でゼロから出直してこい!」と言われます。普段は常識人のように振る舞っている千里ですが、実は燃えたぎる闘志を胸に秘めていて……教育委員会にも新風を巻き起こす予感!?
登場人物紹介
海原千里(うなばら・ちさと)…このマンガの主人公。30歳。棚橋市の公立小学校で働く、同僚や子供からの信頼も厚い中堅教師。仕事にも慣れて穏やかな教員生活を送っていたが、突然、教育委員会へ異動になる。プロレスラー「ブル様」の大ファン。
飯塚隆史(いいづか・たかし)…棚橋市教育委員会事務局学校教育部学校教育課 指導主事。42歳。生徒指導の主担当。仕事ができるので頼られる。スキンヘッドの強面だが、子供の前だと仏のように優しい。
第2話 初登庁
教育委員会事務局では、朝の7時半に誰もいないことは普通です
ー原案者・番場美雅朗氏より解説ー
教育委員会の勤務時間は、市役所や一般企業と同じで、9時から17時30分が一般的です。朝の早い学校とは違い、7時30分に職場に来ても誰もいないことがほとんどです。決してドッキリではありません。ちなみに、昼休みには給食指導などを行う必要が無いので、昼休みは、言葉の意味通り、真の意味で昼休みになります。その気になれば、お洒落な店でランチを楽しむことも30分ほど仮眠をとることも可能です。これは教育委員会で働くメリットの一つです。ですから、過酷な勤務の中での心休まるひと時である昼休み(12時から12時45分ぐらい)に、緊急な要件以外で電話をかけてくることはやめてほしい……というのが、教育委員会に勤めている者のささやかな願いになります。
監修・解説/番場美雅朗●ばんば・びがろう。小さな地方都市の教育委員会事務局で数年務め、現在は公立小学校校長。プロレス好き。
マンガ/森本一樹●もりもと・かずき。漫画家。広島県出身。小学館新人コミック大賞青年部門で入選後、デビュー。主な作品に、『小学館版学習まんが 少年少女 日本の歴史』シリーズ、『漫画でわかる平成の30年』など。