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学級じまい:児童の主体性を育む思い出づくりのアイディア4選

2019/12/24

子供たちから出た「やりたいこと」を叶えるべく、六年生につなげる思い出づくりの実例4選をご紹介します。三学期が終わればいよいよ最上級生。最高のエンディングも自分たちで企画・計画し、どんどん取り組ませたいものですね!

執筆/佐賀県公立小学校教諭・小倉美佐枝

イラストac

実践1 三学期にやりたいことベスト10

一年の中で一番短い三学期。インフルエンザが流行したり、卒業式練習が始まったりすると、学級(教室)で過ごすことのできる時間はとても少ないですよね。その短い時間の中で、忙しくなるほどの「やりたいこと」を計画し、夢を叶えることで、思い出づくりをしました。

やりたいことベスト10

まず、学級全員に、「三学期に5の○みんなでやりたいことを叶えようプロジェクト」として、アンケートを取ります。その結果を集計して、全員にお知らせします。時間、場、道具などを考え、ベスト10の中から実行可能な順位をつけ、叶えていきました。

実践2 あなたが主役!カウントダウンカレンダー&運命の手紙

カウントダウンカレンダー

学級の人数と同じ日数を数え、一人1日を担当します。真っ白の画用紙に「日付」「曜日」「残り日数」「名前」「学級のみんなへのメッセージ」を書きます。そのほかは自由にイラストを描いたり、思い出の写真を貼ったりしてOKです。

自分がカレンダーを書いた日は「今日の主役」です。朝の会で、自己紹介をし、学級のみんなへ直接メッセージを話します。思いの丈を手紙に書いて読み出す子がいたり、一年の中で印象に残っている出来事を話したりする子がいます。そして、帰りの会では、「今日の主役」の子供に向けて、「運命の人」から、お手紙を読んでもらいます。

この「運命の人」は、事前にくじで決めておきます。誰が誰に手紙を書くかは、もちろん他の人には秘密です。当日までに手紙を書いて準備をしておきます。書くのが苦手な子には、事前にアドバイスをしておきます。

「今日の主役」や「運命の人」の子供の話を聞くと、教師が知らなかった出来事や子供同士だからこそ感じられる思い出に触れることができます。笑いあり、涙ありの毎日になります。

実践3 スペシャルランチデー

スペシャルランチデー

五年生の子供たちは教科の授業、クラブ活動や委員会活動で、担任以外の先生方にお世話になっています。その先生方とのつながりのおかげで、一年間を楽しく過ごすことができたという子供もいることでしょう。一年間、お世話になった先生方を招待して、一緒に給食を食べる日を「スペシャルランチデー」とします。

招待したい先生を考え、担当グループを決めます。担当グループは、先生方に、アポを取りに行き、その日の給食時間をプロデュースします。給食の机の形(場の設定)、給食の時間の使い方を決めることができます。

これまでに、級外の先生方(管理職の先生方を含む)、事務室の先生、栄養教諭の先生、保健室の先生を招待しました。普段、一緒に給食を食べることができない先生方との給食をとても楽しんでいました。

先生方を「招待する」ことで、子供たちなりに「おもてなし」の心で、その日を迎えようとしていました。例えば、ネームプレートや牛乳コースターを作ったり、感謝状を書いたり、黒板に絵や名前をかいたりするなど、感謝の気持ちを伝えようとする姿に、さすが高学年だなあと感心しました。

実践4 教えて六年生!最上級生になる秘訣をインタビュー

三学期を終えると、いよいよ最上級生になります。でも、六年生が何をしてきたのか、どう思っていたのかなんて、五年生には、正直わからないというのが本音です。だからこそ、学校をリードしてきた卒業間近の六年生に、直接インタビューして教えてもらいました。どのような質問をするかについて、学級で事前に話し合います。

【質問例】
・「六年生になったなあ」と思った出来事は、どんなことですか
・「六年生」として楽しかったことは何ですか
・「六年生」として大変なことは何ですか
・「これだけは気をつけて!」という、アドバイスはどんなことですか
・この一年間を振り返って思うことは何ですか

体育館で、それぞれ学年3~4名ほどの班で輪になって座り、話し言葉を意識せず、ざっくばらんに会話を楽しみながら、質問させました。六年生の「先輩」として一生懸命教えようとする姿、五年生の「先輩」へ憧れを抱き、興味津々に聞こうとする姿の両方を見ることができます。

五年生の子供たちは、今まで知らなかったことにたくさんふれ、「六年生ってすごい」と感動し、「六年生になったら、私たちも負けないくらいカッコイイ六年生になりたい」と言い始めます。やはり、教師の言葉よりも、「経験者は語る」です。六年生自身の言葉を直接聞くことが、より一層、最上級生になるための意欲づけになるなあと感じました。

また、卒業間近の六年生にインタビューしたことで、五年生の子供たちの様子が一変しました。「よい卒業式にしたい」という思いで、在校生からの呼びかけや歌などへの意識が高まり、さらに、真剣に集中して練習に取り組むようになりました。

五年生は、自分や友達(学級)のために楽しみながら、学校のために視野を広げて活動できる段階です。だからこそ、思い出づくりも自分たちで企画・計画し、どんどん取り組ませたいものですね!

イラスト/設楽みな子

『小五教育技術』2019年1月号より

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