小6らくらくUnit 2「My Daily Schedule」⑤【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 2「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」第5時(週末の過ごし方を紹介する内容を考えよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 2「My Daily Schedule ~日常生活について紹介し合おう」全8時の5時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、日常生活について、基本的な表現を使って伝え合うことができる。
○単元のゴール
日常生活について紹介し合おう。
○本時の目標
週末の過ごし方を紹介する内容を考えよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、一日の生活についてのやり取りから、話の内容を聞き取ろうとしている。
【話すこと(やり取り)】
●知識・技能
〈知識〉
・I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・一日の生活について、I always ~. I usually ~. I sometimes ~. I never 〜. とその答え方、およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、一日の生活について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- ジェスチャー・クイズ ②
- 教科書 Small Talk
- 教科書 Let’s Try ②
- 教科書 Enjoy Communication
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。
③ジェスチャー・クイズ②
My Picture Dictionary p.24「一日の生活」のイラストの中から1つ選んで、ジェスチャーを行って当てさせる活動です。4時目に活動の仕方は詳しく記載してあるので、こちらからご確認ください。
④教科書 Small Talk (p.21)
教科書 p.21の Small Talk のトピックです。教科書には What time do you go to bed? となっていますが、頻度の usually も加えて What time do you usually go to bed? とスライドでは作成してあります。
また、ALTがいない場合にもデモンストレーションができるように、B: “I usually go to bed at 10. What time do you usually go to bed?” の音声をスライドに挿入してあります。クリックして音声を流して使うこともできます。必要ない場合は削除してください。
Let’s Try ①で週末に寝る時間を聞いているので、本時では、活動前に「前回聞いた人と違う人に聞こうと」一言伝えてから行うといいと思います。
⑤教科書 Let’s Try ②(p.19)
「My Picture Dictionary の「頻度」(p.24) と「一日の生活」(p.24) を使って、ふだんの生活で自分がしていることの頻度を紹介し合おう。」
指導書にはBONGOゲームのやり方が紹介してあるので、時間があれば表現に慣れ親しむために行ってもよいと思います。
My Picture Dictionary の教師が指定したイラストについての頻度を、ペアで紹介し合うように指示しましょう。指定する理由は、イラストの中には get up や go to bed など、頻度を伝えづらいものもあるからです。
活動は次のように進めてみてはいかがでしょうか。例えば wash the dishes のイラストを指さし、まずは教師が I usually wash the dishes. How about you? Talk with your friends, please. と言って、児童同士が紹介し合います。このとき、何人かの児童に発表する機会を設けるようにしましょう。
do my homeworkで伝え合うことをさせたい場合は、「夕食前に宿題をやるかやらないかで話し合ってみよう」と限定して行うとよいでしょう。そうすることによって、 I never do my homework. という表現でも児童の感じ方はだいぶ変わり、楽しいやり取りの活動になります。もちろん英語で表現を促したい場合は、 before dinner と加えて表現させるとよいと思います。実態に合わせて行ってみてください。
また、My Picture Dictionary のイラストだけでなく、児童が楽しく会話できるように、他の表現も考えておくとよいでしょう。例えば eat ice cream, watch YouTube (TikTok), clean my room, play games などは、児童が頻度を「聞いてみたい」と思えるものなのでお勧めです。
⑥教科書 Enjoy Communication (p.20)
「週末の過ごし方を紹介し合って、おたがいの生活をよく知ろう。」
本時では Step 1を行います。指導書には次のように記載されています。
①教科書の英文を見せずにブライアンの「モデル映像」を視聴させる。
②教科書の英文を指で追いながら映像の音声を聞かせる。
③ブライアンの発表の内容について、児童とやり取りしながら確認する。
このような手順を大切にして、「自分にもできそう」と児童が思えるように指導していきます。
児童はこれまでに日常生活の表現に慣れ親しんできましたが、児童がどんなことを伝えたいか次時(Step 2)までに考えてくるように伝えましょう。
⑦教科書 Sounds and Letters(p.24)
教科書 p.24の Sounds and Letters です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sound and Letters を行います。本時はNのフォニックスを扱い、問題に取り組みましょう。
⑧ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
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構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子