小6らくらくUnit 1「This is me!」⑥【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。
今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 1「This is me! ~自分についてスピーチをしよう~」第6時(友達が考えた宝物のクイズを英語で読んで、宝物が何か考えよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 1「This is me!~宝物を伝え合おう~」全8時の6時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
〇単元目標
自分のことを話したり、友達のことをよく知るために、好きなものや宝物などについて紹介したりすることができる。また、例文を参考に文を読んだり、書いたりすることができる。
○単元のゴール
お互いのことをよく知るために、好きなものや宝物などを紹介しよう。
○本時の目標
友達が考えた宝物のクイズを英語で読んで、宝物が何か考えよう。
【読むこと】
●知識
・I like ~. My treasure is ~. It’s from my ~. 関連語句について理解している。
●技能
・I like ~. My treasure is ~. It’s from my ~. 関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで理解することができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、好きなものや紹介したい宝物について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解して、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、好きなものや紹介したい宝物について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味を理解しようとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I like ~. My treasure is ~. It’s from my ~. 関連語句について理解している。
〈技能〉
・好きなものや紹介したい宝物について、I like ~. My treasure is ~. It’s from my ~. 関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、好きなものや紹介したい宝物について、簡単な語句や学習した表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを話したり、友達のことをよく知ったりするために、好きなものや紹介したい宝物について、簡単な語句や学習した表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・好きなものや紹介したい宝物について伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・好きなものや紹介したい宝物について伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝えるために、好きなものや紹介したい宝物について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝えるために、好きなものや紹介したい宝物について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴールの確認、本時のめあての確認
- 教科書 Let’s Chant
- 「読む」活動
- 教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に明るく挨拶をして、児童に How are you? How’s the weather? などの質問をしてみましょう。
②単元のゴールの確認、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあての確認をしましょう。
③教科書 Let’s Chant(P6)
教科書P6のLet’s Chantです。ウォームアップとして、また自己紹介で扱う宝物の表現をインプットするのに効果的です。
④読む活動
前時までに児童が考えた宝物のヒントが書かれたワークシートを使って、「読む」活動を行います。前時が「書く」活動になり、本時が「読む」活動となります。教師は評価規準から児童の「書くこと」「読むこと」の評価を前時と本時で行いましょう。もちろん実態に応じて「話すこと」の言語活動にすることもできます。その場合は、評価規準も変更してください。
まずスライドを使って、児童とやり取りをしながら、「読む」活動の行い方を説明します。ワークシートに手順を記載してあるので、学習の見通しがもてるようにしていきましょう。
前時に回収していた記入済みのワークシートをシャッフルし、児童に配付します。
1.名前を確認しよう。だれの宝物のワークシートかな。
まず、友達の名前を読むことから始めます。教師は、机間指導をしながら、友達の名前を読めない児童のサポートを行いましょう。分からないことがあれば、児童がすぐに挙手をして先生や友達に聞くことができるようにしましょう。
2.クイズの英語の文を3文読んでみよう。(”読む努力”をしよう) 分からない場合は、辞書プリントリストから探してみよう。
友達の英語の文を見ていて分からない表現があった場合は、辞書のプリントリスト(教師が前時のワークシートを集めて本時までに作成)から探すように伝えます。スライドには具体的に「roundの単語が分からなかったときにどのように辞書プリントリストを使うか」を入れてあります。児童全員で確認しましょう。
前時の授業後に児童のワークシートを点検し、「書くこと」の評価も行いながら、My Picture Dictionaryに載っていない単語をオリジナル辞書プリントリストに載せました。また、My Picture Dictionaryに載っている単語については、どのページに載っているかを記載しました。My Picture Dictionaryをたくさん活用してほしいので、このような形をとることにしました。
アルファベット順に整理して作成すると、英和辞書を引いているような感覚になり、辞書の初期指導にもなると思います。
私が授業を行ったときは、辞書プリントリストがあることで、分からない表現でも児童が積極的に調べている姿を見ることができました。普段「聞くこと」「話すこと」を中心に学習している児童にとって、楽しい活動になったようです。
手間と時間はかかりますが、私自身も、作成した辞書プリントリストを児童が一生懸命に活用している姿を見て、うれしい気持ちになったことを覚えています。ALTと協力して、作成できるとよいですね。
3.クイズの答えをワークシートに記入しよう。先生の指示があってから答えを確認しよう。
ワークシートに「友達の宝物は何か」の答えを記入させます。答えは、先生の指示で一斉に確認させるとよいと思います。児童がワークシートを読み終えたら、スライドの座席図のアニメのように、次の児童に渡していきます。一斉に答えを確認することで、次の児童へどんどんワークシートを渡してしまうことなどをコントロールできます。
ワークシートの裏には、前時で児童それぞれがイラストと答え(日本語・英語)を記入しています。読む時間に関しては実態に応じて行うとよいと思いますが、最初は時間を多めにとり、児童が慣れてきたら短くしていくとよいでしょう。
学習形態は、個人、ペア、グループなど、どの形態でもできます。ペアやグループで行う場合は、おもしろい表現をしているワークシートや、よいヒントの出し方をしているワークシートを選んでおいて配付するとよいと思います。また、他のクラスの児童のワークシートを取り入れることもできます。実態に合わせて行ってください。
【ワークシート】
読む活動ワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)
【ワークシート】
辞書プリントリスト(参考用)
(記事の最後でダウンロードできます。)
⑤教科書 Sounds and Letters(P15)
教科書P15の Sounds and LettersのReview① です。短時間の積み重ねを大切にしましょう。私は YouTube のフォニックスを児童といっしょに行ってから、Sound and Letters を行います。本時はB~GのフォニックスをYouTubeで復習してから、Review①の問題に取り組みましょう。
⑥ふり返り
本時の学習のふり返りを行いましょう。本時のふり返りは感想だけでなく、以下のようなふり返りカードを配付して行うこともできます。特に3、4の内容面と言語面に分けてふり返りを行うとよいと思います。具体的に、内容面(ヒントの出し方)、言語面(英語の文章)という視点を与えることにより、児童は焦点を当ててふり返ることができます。
【ワークシート】
CAN-DOふり返りカード
(記事の最後でダウンロードできます。)
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit1-6パワーポイント(25スライド)、ワークシート(4点)
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イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子