考えを書くために「消さない」「立場をはっきり」【ノート指導6】
自分の考えをしっかり書けるようになるには? ノート指導について解説するシリーズの6回めの今回は、考えを深めていくために消しゴムは使わない、〇か✕かを答えたあとでその根拠を書かせる、この2つのノート指導について紹介します。
執筆/北岡隆行

目次
消しゴムを使わないで「消す」
「何を書くか」より、「合っているかどうか」が気になってしょうがない子どもがいます。間違ったとたん、消しゴムで消してしまうような子どもです。
そんな子どもには、こう言ったらどうでしょう。
「 消しゴムを使わないで、鉛筆で消しなさい。」
「ボールペンで書きなさい。間違ったら、ボールペンで消しなさい。」
「消さないで、二重線を上に書きなさい。」
考えが変わる、考えが深まるためには、もともとの自分の考えを消さないことが大切です。最初の考えと後の考えを比較できるからです。
そのためにボールペンを使って、消しゴムを使わないのです。鉛筆で、上に斜線や二重線を書いて消すのも、同様の意味からです。