【2024年版】4年生の「心と体」データ集

保護者会で使える! 4年生の「心と体」データ集【2024年版】

小学校生活も折り返し。学校でも自主性に委ねられることが増え、自立に向けて様々な変化が始まる4年生。今年度の4年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を1枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会などでの配付資料にご活用ください。

身長・体重

令和4年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成6年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいとなっています。

4年生の身長・体重
※令和4年度については、令和3年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響により、例年4月1日から6月30日に実施される健康診断について当該年度末までに実施することとなったため、学校保健統計調査においても調査期間を年度末まで延長することとした。このため、本集計結果は、成長の著しい時期において測定時期を異にしたデータを集計したものとなっており、過去の数値と単純比較することはできない。(文部科学省・令和4年度 学校保健統計調査より)

視力・むし歯

健康についてはどうでしょうか? 視力についての調査によると、裸眼視力1.0未満の子供の割合は年齢が上がるにつれておおむね高くなる傾向にあり、4割を超えてくるのが4年生です。また、むし歯(う歯)保有の割合44.28%は小学校全学年の中で最も高い数値となっています。手が離れ歯磨きが本人任せになりだす中学年以降、むし歯を作らないよう特に注意していく必要があります。

■視力 1.0未満

グラフ 視力 1.0未満
文部科学省「令和4年度学校保健統計調査」

■むし歯(う歯)

グラフ むし歯
文部科学省「令和4年度学校保健統計調査」

楽しいと感じる時

学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」によると、4年生に何をしている時が一番楽しいかを聞いたところ、男子の1位はテレビゲーム・携帯ゲームで58%となり、半数を上回る結果となったことが分かりました。外遊びや友達、家族との交流などの数倍という結果に。女子は「友達とおしゃべり」が1位、続いて「家族と遊ぶ」「インターネット」が2位となっています。4年生は友達との関係が密になり、家族以外の関係性の中から多くのことを学ぶ年頃。コロナ禍に進んでしまったゲームへの依存傾向を、様々な方向へ興味が向くようにサポートして行くことも課題と言えそうです。

グラフ 楽しいと感じる時
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

読書量

4年生はどのくらい読書しているでしょうか? 学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」よると、4年生全体の1か月の平均読書量は4.1冊。調査を始めた2014年以降、例外もありつつもほぼ毎年減少していた月の読書量は、今回は増加となりました。男子では3〜4冊読むという子供が21%となる一方、1冊も「読まない」子供の割合は43%となり、小学校全学年でいちばん多いという結果に。女子は3〜4冊読むが19%、10冊以上読む子供の割合も18%となりました。

グラフ 読書量
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

インターネット

小学校でもICT教育が進み、年々子供がインターネットを活用する機会が増えています。体や心への影響も気になるところですが、4年生の利用時間の状況はどうなっているのでしょうか? 内閣府による「青少年のインターネット利用実態調査」の結果を見てみましょう。

■9歳の子供のインターネット利用時間

グラフ インターネット利用時間
内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

9歳の子供たちのインターネット利用時間は、1時間以上2時間以内と2時間以上3時間以内がどちらも同じ24.7%、2位は3時間以上4時間以内の16.5%となりました。1〜3年生の回答では3時間以内の使用が6割程だったのに対し、4年生は、合計約7割の子供たちが毎日1〜4時間何らかの形でインターネットを利用していることが分かりました。

9歳の子供のインターネット使用に対する保護者の取組

スマートフォンを利用する9歳の子供の保護者の97.9%がいずれかの方法で子供のネット利用を管理していると回答。依存することのないよう、対策を取ることは必須と皆感じているようです。

グラフ インターネット使用に対する保護者の取り組み
内閣府「令和4年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」

習い事

4年生の習い事では男女ともに低学年と変わらず水泳が一番人気ですが、3年生をピークに学年が上がるにつれその数も減少傾向に。一方、学習塾は4年生から増加する傾向にあります。また4年生男子はサッカー、フットサルなどのスポーツ系の習い事をしている子供も他学年に比べて多い結果となりました。

グラフ 習い事
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

悩み事について

4年生はどんなことに悩み、それを誰に相談しているのでしょうか? “悩み事は特にない” が男女ともに6割前後いるのに対し、女子の悩み事の中で一番多いのは19%の「学校での友達関係」、次に「学習に関すること」と続いています。

■今悩んでいることがありますか?

グラフ 今悩んでいることがありますか?
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

■不安や悩みがある時に誰に相談しますか?

4年生の子供たちは不安や悩みがあるときに、誰に相談するのでしょうか? 4年生女子の81%が「母親」と答え、次いで32.0%が「父親」、21.0%が「友達」と答えています。「友達」と答えた割合は、男女ともに学年が上がっていくにつれ増えていき、男子よりも女子のほうが友達に相談すると回答した割合が多くなります。

グラフ 悩み事の相談相手
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

おこづかい

4年生はどのようにおこづかいをもらっているのでしょうか? 学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」によると、男子女子共に全体の約4割が毎月定額制でおこづかいをもらっていると回答しました。

■毎月定額制でおこづかいをもらっていますか?

グラフ おこづかいをもらっているか
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

◾おこづかいの主な使い道
4年生のおこづかいの主な使い道は、男女共に他学年同様「お菓子などの食べ物」が1位となっています。男子の2位は「おもちゃ」「本・雑誌」が続きます。女子の2位は「文房具」で42.9%となり、こちらは小学生全体の中でいちばん多くなっています。

グラフ おこづないの使い道
学研教育総合研究所「小学生白書Web版2023」

●この記事に限り、文章や画像を保護者会資料等の作成にご利用いただけます。

文/ルル 構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ

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