足りないところを補って思考力を育てる! <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ㉑
今回は、1画だけ足りない漢字、数字が1か所入っていない計算式、国名の頭の文字以外が入っていない地図など、足りないところを補うプリントです。友達と相談し合ったり、地図帳を見たりしてもOK。足りないところを見付けたり、完成させたりすることで、見る力や考える力の育成につながります。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
見る力や考える力を育てる「足りない」プリント
今回は、足りない部分があるプリントです。
漢字プリントでは、1画だけ欠けている漢字を完成させます。その1か所がどこかを見付ける目が大切です。しっかりと見て考えます。
ここでは友達と相談してOKです。友達と相談することで、見る目、思考力が自然とアップします。
制限時間は5分から10分にしています。そのときの子供たちの様子で変えます。
プリントが終わったら、答えを黒板に提示します。それを見て、子供たちは自分で丸付けをします。丸付けをすることで、2度の確認になります。丸付けの時間は3分と設定しています。
子供たちは、限られた時間の中で作業に取り組みます。時間通りに作業ができたら、そのことをほめて認めます。
同じように、算数プリントや都道府県プリント、国プリントにも取り組ませます。地図帳などをしっかりと調べてもかまいません。漢字のときも、子供たちの様子に合わせて、漢字辞典の使用を認めることもあります。
こういうプリントに取り組むと、しっかりと見る、しっかりと再確認する心の芽が育ちます。
見る力は、授業に生かされるだけでなく、掃除時間などにも生きてきます。細かな部分をしっかりと見直して、掃除がていねいになります。学習を掃除に生かす姿をとことんほめます。学習技能が生活技能を高め、次の学年にも役に立ちます。
<ダウンロード資料>
プリントは、以下より小学館ID(登録無料)でログインすると、ダウンロードできます。
構成/浅原孝子