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学習発表会を成功させよう【小四・水の大切さを考える】

2019/11/17

「学習発表会」は、子供たちの自主性・自立心を育てるチャンスです。4年生の 舞台発表実践事例 「わたしたちのくらしと水」の本番までのスケジュールを追って、内容と指導ポイントを紹介します。

執筆/東京都公立小学校教諭・黒木愛(くろき ちか)

学習発表会 体育館での通し練習

学習発表会のテーマのポイント

「水の大切さを伝える」

学習内容からテーマを決める

4年生では、「水」に関する学習内容が多く、社会では「大切な水」、理科では「空気と水」「自然の中の水」「水の3つのすがた」「もののあたたまりかた」などの単元で学習するため、昨年は学習発表会のテーマを「水」にしました。授業での内容をさらに深めた内容を発表します

1.事前調査(1時間)

内容

学習発表会に、どんなことを発表したいのかを調査する。

調査ポイント

● どのようなことを発表したいのか、子供が学んだことや子供の考えや気持ちなどを事前調査する。

● 調査結果を基に教師で話し合って、構想を練り、大まかな流れを決める。

● 各クラス4人の学習発表会実行委員を決める。子供たちが中心となって発表するために、学習発表会実行委員がリーダーになる。

● 教師と実行委員で構想を検討する。

2.学習発表会に向けてのめあてと学習計画(1時間)

内容

① 学習発表会に向けてのめあての確認。

② 学習計画を立てる。発表グループを決める。

指導ポイント

● なんのために学習発表会で舞台発表をするのかを確認する。

● 発表グループ(担当する場面)を決める。班に希望を聞く。実行委員が中心になり、決定する。

● 観客に分かりやすく伝えるためにどのようにするか、自分のめあてを立てたり、学習したことで具体的に何を伝えたいのかを考えたりする(宿題にする)。

3.舞台発表の内容を考える(2時間)

内容

① 舞台内容を考える(1時間)。

指導ポイント

学習したことで伝えたいことを班で話しながら、内容を整理する。

● 1グループ3分くらいで発表するとしたら、どのように発表するのか台本を作らせる。

● 実行委員がとりまとめる。


内容

② 舞台内容を考え、役割の分担をする。担任が確認する(1時間)。

指導ポイント

● 教師と実行委員が各グループの内容が重ならないように調整する。

● 調整ができたところから、大道具・小道具を作ったり、せりふの練習をしたりする。

※ 休み時間、宿題などを活用して、各グループで発表内容を考える。

子供たちに配付する学習発表会冊子
子供たちに配付する学習発表会冊子(A4判)

4.教室での練習(1時間)

内容

相手への伝え方、表現のしかたを考え、せりふなどの練習をする。

指導ポイント

● 通しでの大まかな内容を確定する。

● 相手に伝えるためにはどのように表現すれば伝わりやすいかを考えながら練習する。

※ 休み時間、宿題などを活用して、発表に向けて準備する。

5.体育館でパートごとの練習(3時間)

内容

立ち位置を考えながら、時間を区切って、グループごとに舞台練習。1回目は特に立ち位置の確認(1時間)、2回目は特に声の大きさに気を付け(1時間)、3回目は特に身体の向きや動きを工夫する(1時間)。

指導ポイント

● どのような立ち位置にすると効果的か、どのように伝えるとよいか、立ち位置・声の大きさ・身体の向きや動きを意識しながら、順番にグループごとに舞台で練習し、教師と実行委員が確認をする。

● 舞台で練習をしていないグループは、舞台を仮想して、自分たちの担当の練習をしたり、大道具・小道具を作ったりする。

6.体育館での通し練習(2時間)

内容

① 体育館での通し練習。特にグループの入れ替わりに注意する(1時間)。

指導ポイント

● 発表する順番で通し練習をする。

● グループの入れ替わりのところを重点的に確認する(どちらから舞台に入り、どちらから出るかなど)。

内容

② 体育館での通し練習。特に表現のしかたに注意する(1時間)。

指導ポイント

● 声に強弱や抑揚をつけて、はっきりと伝わる伝え方を意識するようにする。

● ただ大きな声で言うのではなく、相手に声を届けるようにする。

7.リハーサル(1時間)

内容

体育館にてリハーサルを行う。

指導ポイント

● 他学年の教師に見てもらう。学年会を開き、ほめる点と修正する点を決める。

● ビデオ撮影、計時をして、間延びしているところ、補足したらよいところを実行委員と一緒に検討する。

8.修正確認(1時間)

内容

体育館にてリハーサルを行う。

指導ポイント

● 前日のリハーサルのふり返りを伝達する。

● ふり返りを踏まえて修正箇所の練習をする。

9.最後の通し舞台練習(2時間)

内容

① 体育館にて通し練習。特に表現のしかたに注意する。

指導ポイント

ビデオ撮影をし、ふり返りながら、相手に伝わるように工夫して発表させる。


内容

② 体育館にて最後の通し練習。

指導ポイント

最後の練習で、今まで短い間で積み重ねてきたことを称賛し、本番は今までで一番の発表になるように励ます。

学習発表会 通し練習

10.本番及びふり返り

内容

学習発表会の本番。本番後、ふり返りを行う。

指導ポイント

● 今までで一番の発表になるように励ます。

● 本番後はふり返りをする。よかった点、反省点、次に発表の機会があったときに生かしたい点など、視点を明確にしてふり返りをさせる。実行委員も別途集まってふり返りをする。

「わたしたちのくらしと水」 台本あらすじ

わたしたちのくらしと水 台本

「わたしたちのくらしと水」をテーマに、1日に使う水の量について「水道水水源林について」「ダムから水道蛇口までの流れについて」「下水処理について」など、自分たちでできることについて考えながら紹介。最後に「みんなで協力して水を大切にしよう」というメッセージで発表を締めくくる。
(台本はこちらからダウンロードできます/Wordファイル)


取材・文・構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ

『教育技術小三小四』2019年11月号より

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