ICTが苦手な先生も、得意な先生も、全教員がしっかり活用! 長野県千曲市のICT活用事例「キラリと光る活用アイデア」【PR】

協力/エプソン販売株式会社

ICT授業に積極的に取り組む学校が増え、電子黒板を生かしたICT活用授業がどんどん広まっています。とはいえ、一部の得意な先生だけが活用しているという学校も、まだまだあるようです。そんな中、長野県千曲市の小中学校では、先生全員が積極的にICTを活用し、全校で成果を上げているとのこと。ポイントは、ちょっとした工夫で使い勝手がアップする電子黒板の活用アイデアにあるようです。その中から、いくつかの「キラリと光る活用アイデア」を紹介します。

活用事例集vol.1を紹介した記事もぜひお読みください。
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電子黒板+デジタル教材+1人1台端末のトリプル活用で授業の質と効率が驚くほど変わる!

どんな教科、校種でも役立つ活用アイデア13本が小冊子に!

長野県千曲市の小中学校で取り組まれたICTを活用した授業の事例をまとめた第2集が、エプソンのウェブサイトで公開されました。子供たちにより分かりやすく、より効果的な授業を実践できるようになる好事例が満載です。ICTが苦手な先生でもこれなら安心。マネしない手はありません!

全13事例の中から、今回は4つの具体的な活用術を見ていきましょう。紹介した教科や校種に隔てなく、どの学校、どの先生にも役立つ授業実践アイデアの数々。ぜひ参考にしてください。

事例① 見せたいところを囲ってパッと拡大! 前を向いて音読できる

小2「国語」単元「お手紙を書こう」
千曲市立東小学校・市川奈穂子先生

デジタル教科書の全体を写した状態から、見せたいところを切り抜きして、サッと拡大して見せられます。見えにくくて子供が授業に集中できない状況を作りません。

個人思考~意見共有
「お手紙を書いたことがありますか?」という先生の問いからスタート。授業支援システムのカードに、グループごとに「友だちのすてきなところ」を記入しましょうと促します。児童は、端末で「友だちのすてきなところ」をカードに入力。その内容をリアルタイムで黒板に表示して共有します。友達の意見を見ながら考える子供も。先生はサポートが必要な子供に個別に指導します。

先生が、各グループのカードを順番に表示しながら全体に意見共有し、子供と対話を重ねていきます。子供が書いた「友だちのすてきなところ」の気付きを褒めながら、友達に想いを伝えるにはどうしたらよいか?を深めていきます。

教科書の音読

キラリ活用アイデア!

デジタル教科書に載っているお手本の手紙を電子黒板に投写し、学級全員で音読します。
ここで市川先生は、大きく見せたいところを電子ペンで四角く囲んでコピーし、ホワイトボードモードに切り替えて貼り付け、拡大表示します。教室の後ろからでも文字が無理なく読める大きさになり、前を向いた姿勢で全員で音読できました。
拡大した状態で、電子ペンで赤線と青線を引いて、手紙の書き方のポイントになるところを示します。

授業者が感じる活用メリット

電子黒板で、見せたい部分を大きく表示できることで、子供が視覚的に捉えられるので、伝わりやすいようです。また、電子黒板に全員の意見を映すことで、ゆっくり落ち着いて友達の意見を見ることができ、それらを参考にしながら自分の意見を書きやすくなる子もいます。
国語の授業では、マス目を表示して書き込みながらノート指導できるのも、便利なポイントですよ。

事例② 電子黒板でも白チョーク&黒板を模して “ホワイトペン&ブラックボード” に!

小6「道徳」単元「一さいから百さいの夢」
千曲市上山田小学校・和田光司先生

白のペンで書けば、文字も線もくっきり、ハッキリ! 画面を2分割してフル活用しています。

板書

キラリ活用アイデア!

白のマグネットシートを黒板全面に貼り、電子黒板で投映。和田先生のワザあり活用アイデアは、投写するスライドの背景を黒、ペンを白にすること。こうすることで、黒板&チョークに近い色で表示でき、文字がくっきり、ハッキリ見えます!

背景色は黒、ペンの色は白に設定。黒板に近い表示で板書しています。
キラリ活用アイデア!

発表・意見共有の際には、ポイントとなる部分をスライド右部に書き出し、夢が与えるものの要点を整理。
スライド左側には、先生用端末の画面を映して児童たちの意見を一覧表示し、どちらも同時に見えるように。
タイマー表示オン!で時間の管理も効率的に行えます。

授業者が感じる活用メリット

電子黒板は、随分前から使用していて、子供たちの意見を聞きながら、使い方の改良を重ねています。普段は、2分割表示を使うことが多いです。片面にデジタル教科書を写し、残り半分に書き込みをします。
少人数の2クラスで分かれている授業では、隣の教室のプロジェクターにこちらの教室と同じ画面を表示して、私1人で2クラスを同時に授業するということにも活用しているんですよ。

事例③ 電子黒板がALT代わり! 英語をペンでタッチ!でネイティブな発音

中1「英語」
千曲市植生中学校・山口直子先生

多機能な電子ペンを使いこなすことで、デジタル教材の強みを活かした授業ができています。例えば、英単語を電子ペンでタッチすると、発音の音声が聞けたり! PCとアナログ黒板の時よりも、電子黒板なら一体感をもってテンポよく授業できます。

単語学習

キラリ活用アイデア!

デジタル教科書を表示して、新出英単語の部分を電子ペンでタッチすると、デジタル教科書に収録されている単語の発音が流れます!
電子ペンがそのままパソコンのマウス代わりになるので、いちいちパソコンに戻って操作することなく発音を流すことができ、授業の流れを妨げません。

電子ペンで単語部分をタッチするだけで音声が流れます。
キラリ活用アイデア!

ワークシートの答え合わせでは、解答部分だけを書き込むことで、板書時間を省略できるのがメリットです。解答部分を拡大表示すれば、後ろの席でもはっきり見えて、分かりやすい。

授業者が感じる活用メリット

デジタル教科書や動画、単語カード、ピクチャーカードなどの自作教材など、デジタル教材と電子黒板を普段から活用しています。音声とともにテキストを同時に見せられるようになり、単語の読み方などを生徒が理解しやすくなりました。CDラジカセを併用する場合と違い、電子ペンで単語をタッチするだけで電子黒板からタイミングよくきれいな音声が出るのがいいですね。
授業では、生徒の集中力が切れないように、電子ペンでテンポ良く進めるようにしています。生徒たちも前を向くようになり、生徒たちがどこを見ているのか、すぐに分かるようになりました。

事例④ 電子黒板で各学級をつなぎ、教室にいながら学年全体で話合い活動

中1「学活」(球技大会種目決め)

話合い活動

キラリ活用アイデア!

球技大会の種目を決めるため、これまでは学年全クラスが体育館に集まって話合いをしていましたが、電子黒板で各学級をつなぐことで、生徒たちが自分の教室にいながら、学年全体で話合いが可能に。ルール説明も、画面の図を見ながら聞けて、議論が交わしやすくなりました。

 
Google Meetで複数の教室を接続して、教室で「球技大会種目決め話合い」を実施。

明日すぐ使える電子黒板活用アイデアは、まだまだある♪

紹介したICT活用事例はいかがでしたか。これ以外にも、すぐにでも取りいれたいICT活用アイデアの数々が「電子黒板活用授業事例集vol.2」に出ています。

事例集は、エプソンのウェブサイトでダウンロードできます。また、埼玉県戸田市の小中学校の活用事例を紹介した「事例集vol.1」もあるので、ダウンロードしてお読みください。

<まだvol.1を読んでいない方は、こちらも!>

ICTは簡単なことから始めよう!

千曲市教育委員会指導主事・町田祐介先生

電子黒板は、2022年に全小中学校に完備したのをきっかけに、ロイロノートなどを使った実践的な研修を実施してきました。先生の戸惑いや、困り感に寄り添い、現場のニーズにマッチするように、ICTが苦手な先生向けの必修スキル、ワンランク上の上級スキル、と2つのレベルに分けて導入研修を実施しました(下記参照)。これにより、ほぼ全員の先生に参加していただけました。簡単なことからで構いません。これからも電子黒板を、より多くの先生や子供たちに、楽しく活用していただきたいと思っています。

千曲市教育委員会のICT必修7スキルと上級3スキル

必修7スキル
①電子黒板の電源オン・オフ
②電子黒板と端末をHDMI®ケーブルで接続
③電子黒板と端末をワイヤレスで接続
④電子黒板の中央から投影画面を左右に移動
⑤投影画面の一部をズームして拡大
⑥電子黒板のタイマーを利用
⑦電子黒板とChromebook™を接続

上級3スキル
①電子黒板をタッチパネル化してパソコンを操作
②電子ペンで文字や図形を投影画面に書き込み
③投影画面を2 分割して、複数の画面を同時に表示

そのほかにも、電子黒板の様々なメリットを知りたい方は、下記ウェブサイトをご参照ください。

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構成・文/田口まさ美

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