【2023年版】４年生の｢心と体｣データ集

コロナ禍における規制がようやく緩和されつつある中、４年生になった子供たち。そんな今年度の４年生をよりよく理解するための最新資料を集めました。記事内容を１枚のプリントとしてダウンロードできます。保護者会などでの配付資料にご活用ください。

身長・体重

令和３年度の文部科学省「学校保健統計調査」によると、身長の平均値は平成６年度から13年度あたりをピークに、その後は横ばい傾向にあります。体重の平均値は平成18年度あたりからほぼ横ばいとなっています。

視力・むし歯

健康についてはどうでしょうか？　視力についての調査によると、裸眼視力1.0未満の子供の割合は年齢が上がるにつれておおむね高くなる傾向にあり、４割を超えてくるのが４年生です。また、むし歯（う歯）の子供の割合も５割近くと高くなっています。

■視力　1.0未満

■むし歯（う歯）

好きな教科・嫌いな教科

好きな教科・嫌いな教科を見てみましょう。４年生全体では算数が「好き」｢嫌い」ともに1位となっています。好きな教科は男の子が算数、女の子が図画工作、嫌いな教科は男の子が国語、女の子は算数がトップとなっています。一方、嫌いな教科がないと答えた子供は４年生全体で19.5％でした。これは全学年中一番低い割合です。

■好きな教科

■嫌いな教科

学びの変化

学習に向かう姿勢についての調査では、“勉強しようという気持ちがわかない” “上手な勉強のしかたがわからない” と回答した子供が４年連続増え続けています。特に４年生では2019年から20％以上も増加し、勉強のしかたへの不安では６割を超えました。

■学習に向かう姿勢

^{ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」}

インターネット

インターネットの利用状況を見てみましょう。

■インターネットを利用している子供の割合（％）９歳

｢利用しているインターネット機器」のうち自分のスマートフォンと答えている子供の割合が39.2％と４割近くなるのが４年生で、専用のパソコン・タブレットに関しても21.4％にのぼります。

■子供のインターネット接続機器の専用・共用（自分のスマートフォンをもつ子ども・自分のパソコン・タブレットをもつ子ども）9歳

^{内閣府「令和４年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」}

習い事

４年生の習い事では男女とも低学年と変わらず水泳が一番人気ですが、学年が上がるにつれ徐々に減少傾向となっており、その一方、増えていくのが受験のための塾や補習のための塾、通信教育など勉強に関わる習い事になります。

悩み事について

４年生はどんなことに悩み、それを誰に相談しているのでしょうか？　“悩み事は特にない” が男女とも約半数いるのに対し、悩み事の中で一番多いのは19％の“学習に関すること”、次に “学校での友だち関係” “自分の容姿・性格” と続いています。

子供たちは不安や悩みがあるときに、誰に相談するのでしょうか？　81.5％が「母親」と答え、次いで36.0％が「父親｣、23.0％が「友達」と答えています。｢友達」と答えた割合は、男女ともに学年が上がっていくにつれ増えていき、男子よりも女子のほうが友達に相談すると回答した割合が多くなります（４年生男子11.0％、女子35.0％）。

おこづかい

４年生が自由に使える毎月のおこづかいの金額はどのくらいでしょうか？　45％がいくらかもらっており、55％がまだ “なし” と回答しています。
４年生の平均では649.2円となり３年生の倍以上の金額となっています。

●この記事に限り、文章や画像を保護者会資料等の作成にご利用いただけます。

文／ルル　構成／浅原孝子　イラスト／藤井昌子、畠山きょうこ