【相談募集中】勤務評定できちんと評価されていないように感じます

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神奈川県公立学校 教頭

鈴木夏來

40代の女性教諭から「みん教相談室」に相談が届きました。勤務評定できちんと評価されていないと不満があるそうです。これに回答したのは教職員の育成や学校支援に長く携わってこられた神奈川県公立学校教頭・鈴木夏來先生。その内容をこちらでシェアします。

イラストAC

Q. 教員の勤務評定について不満があります

教員の勤務評定について みなさんの意見を聞きたいです。きちんと評価していない管理職が多いです。 申し立てをしても委員会はいい加減だと思います。私たちも管理職評価をしたいと思います。

(はーちゃん先生・40代女性・1年生担任)

A.勤務評定の認識に相違がないか、今一度確認を

はーちゃん先生、ご相談いただき、ありがとうございます。きちんと評価していない管理職が多いと感じているのですね。管理職も忙しいとか、一人一人を細かく見る余裕はないとか、そんな言い訳はできないですよね。

勤務評定における認識のズレが生じがちなポイントについて、あくまでも一般論とはなりますが私が考えられることをお伝えします。

1.学校教育目標について、記載があるか

学校教育目標の実現が第一にあって、その目標を具現化するために、教職員が配置されています。先生を評価する学校長は、校長が定める学校教育目標の実現を第一に掲げているはずです。

学校教育目標の具現化の方向と、ご自身の目標や記録が合致しているかを確認してみましょう。ズレがある場合は、方向修正する必要があるかもしれません。

2.勤務時間外の頑張りとなっていないか

学校の働き方改革が叫ばれています。早朝や深夜の勤務、土日や祝日の勤務が評価された時代がかつてありましたが、今はそうではありません。時間外勤務を評価することは、時間外勤務を推進することに繋がりかねません。

もちろん、現実には難しいところもあるかもしれませんが、勤務時間内で頑張ることが「きちんとした評価」となる面があります。

3.教育課程外のことを評価してもらおうとしていないか

部活動や社会体育の顧問、休日の自主的勉強会や教員サークル活動などは、教育課程外とされています。これらについては、評価項目がそもそもありません。したがって、それらを頑張ったからといって「評価」につながるのかと言えば、残念ながらまた別の話なのです。

以上、3点について考察してみました。ご自身の勤務評定を確認し、思い当たる点があれば、再考してみることもおすすめします。

それでも納得できない場合は、異動することを検討してみるのも一案です。自治体によっては、管理職評価やパワハラ調査が行なわれているところもあります。

先生がきちんと評価されていると感じながら働けるようになることを、願っています。


みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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