小学校のせんせいに是非おすすめ!「保育士」の資格にチャレンジしよう~せんせいだってどんどん勉強#3 【マスターヨーダの喫茶室】

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マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

山田隆弘

新しい年を迎え、今年は何か新しいことにチャレンジしようと考えている方も多いのではないかと思います。そこで、新春特別企画として、せんせいのスキルアップをテーマに3本、短期連載記事をおとどけします。第3回目となる今回は、小学校教員に心からおすすめしたい、保育関係資格です。
教育関係の幼稚園教諭免許とは異なり、「保育士」資格は福祉系。文科省ではなく、厚労省の管轄で、福祉の視点がかなり入ってきます。家庭環境の課題のある児童の増大、ヤングケアラー問題、生活に困難を極まる家庭など、福祉の第一歩としての学校の存在意義が増しています。ぜひチャレンジしてほしいです。

前回の記事はこちら!
英検に漢字に…「語学」の資格にチャレンジしてみよう!~せんせいだってどんどん勉強#1
旅行に設備に…いろいろ役立つ「マネジメント」の資格に挑戦!~せんせいだってどんどん勉強#2

<難易度を私見で★5段階にわけましたので参考までに…>

保育士

小学校教諭でも幼稚園教員免許を取得していない場合は、全科目を最初から受験しなければなりません。しかし、小中学校の教員採用試験と近い内容の出題も多くありますので、特に小学校の教員は受験しやすいと思われます。
保育士は福祉職の資格ですので、福祉系の出題が多く、教員にとっては初めて聞く内容が多いです。また受験科目が多く、1次試験(学科)では、「保育原理」「教育原理」「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」「保育の心理学」「子どもの保健」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」の9科目があります。
すべての科目で60%以上の正答が必要とされ、合格率はわずか2割程度です。
1次試験に合格すると、2次試験(実技)があります。「音楽表現に関する技術」「造形表現に関する技術」「言語表現に関する技術」のうちから2科目を選択します。
音楽であれば幼児に歌って聞かせる前提で、ピアノかギターを使った弾き語り、造形であれば保育場面の一場面を絵画で表現すること。言語であれば、いわゆる「素話」ということで、3歳児クラスで3分間のお話をすることになります。かなり難易度の高いものです。

こんなことをやってみました。

○1次試験対策
教本過去問集およびポケット暗記集などを活用し、暗記しながら過去問に挑戦し、大切なところを覚えていきました。9科目を一発で合格するには、相当の努力が必要です。わたしは、初めて学ぶような「社会福祉」「栄養」「保育実習理論」などは一発で合格できませんでした。でも、一度合格点をとるとその後何回かの受験ではその科目が「免除」になります。諦めずに少しずつ「合格科目」を増やして全クリアしていくのもいいですね。

○2次試験対策
「言語」「音楽」「造形」のいずれも、YouTubeなどで合格者の体験や実際の合格レベルの実技のようすを視聴することができます。これは早くから視聴し、どうすればこのレベルに達することができるか研究しておく必要があります。特に、音楽は伴奏などをしなければならないので早くからの取り組みが必要です。


学校教育前の幼児を深く理解できるとともに、保育士のスキルも学ぶことができます。新たな知識と視座を獲得することで、小学校での指導にも相当役立ってきます。
そして、保護者対応や家庭支援などの視野も広がります。出題される問題の中には、具体的な保護者からの相談事例をもとに、保護者が現在どのような状況にあり、どのようなアドバイスをすべきか、どのように対応すればいいかなどを答えさせるものがあります。小学校教員であれば、この知識だけでも学んでおく価値があると思います、
特に低学年担任や、管理職の方はぜひ挑戦してほしい資格です。


一次試験合格後、音楽実技の課題曲が2曲示されていたのを見て、勝手にどちらか1曲でいいと判断し、片方だけを練習していました。試験当日朝2曲ともやらなければならないということを知り、あわてて演奏してごまかしましたが、合格点まであと2点というところで不合格でした。
2023年1月、2回目のチャレンジで、保育士二次試験に無事合格できました。
 保育士一次 ★★★★(2022年度後期合格)
 保育士二次 ★★★(2023年度後期合格) 

放課後児童支援員

同じような福祉系資格として学童クラブに関連するものがあります。これは、講習だけで取得できますのでおすすめです。(詳細は、各都道府県のホームページに掲載)

 放課後児童支援員 (取得50代後半)

○対策 まじめに講習を受講する!


放課後の児童の過ごし方について思いを寄せることができます。見識が深まります。学童保育のスタッフの皆さんの仕事を理解し、学校と適切な連携をとることができるようになります。


この資格は学童保育に従事する方は必須です。最近かなり受講者が多く有資格者が増えてきました。児童福祉の制度や学童保育の実務などを学びます。一定の単位を取得することで、資格が授与されます。内容がとてもおもしろかったので、担当の講師にさまざまな質問をして学童保育の知識を深めることができました。

今回、3回の連載にわたって紹介したのは、わたしが挑戦したものです。
世の中にはもっともっとたくさんの資格や検定試験があります。難易度もそれぞれです。日本の地図の基盤をつくった伊能忠敬は、隠居してから学んだことを実行に生かし、あの偉業を成し遂げました。わたしの友人で中学校技術のせんせいは、測量士の資格を取得し、いまは起業を目指して毎日を過ごしています。また他の先輩には、調理師の資格をとって飲食関係の店を開き、教員仲間や後輩たちなど、たくさんの人が集うことができる場所を提供した方もいます。教員を退職しても何かできるスキルをもっているといいですよね。
そして、何よりも若いうちに資格試験を視野に入れていると、広く授業づくりや学級経営にも役立ちます。ぜひぜひ本業が忙しいですが、時間をつくり年のはじめに資格試験チャレンジを構想してください。世界が拡がり教員としての幅も出てきますよ。

イラスト/したらみ

前回の記事はこちら!
せんせいだってどんどん勉強 ~「語学」の資格にチャレンジしよう!~
せんせいだってどんどん勉強 ~「マネジメント」の資格に挑戦!~


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山田隆弘(ようだたかひろ)
1960年生まれ。姓は、珍しい読み方で「ようだ」と読みます。この呼び名は人名辞典などにもきちんと載っています。名前だけで目立ってしまいます。
公立小学校で37年間教職につき、管理職なども務め退職した後、再任用教職員として、教科指導、教育相談、初任者指導などにあたっています。
現職教員時代は、民間教育サークルでたくさんの人と出会い、さまざまな分野を学びました。
また、現職研修で大学院で教育経営学を学び、学級経営論や校内研究論などをまとめたり、教育月刊誌などで授業実践を発表したりしてきました。
『楽しく教員を続けていく』ということをライフワークにしています。
ここ数年ボランティアで、教員採用試験や管理職選考試験に挑む人たちを支援しています。興味のあるものが多岐にわたり、さまざまな資格にも挑戦しているところです。

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