委員会活動 次年度への引き継ぎのポイント~1年間の成長を次へ生かそう!

関連タグ

全校児童が学校生活を楽しく豊かに送れるよう、5年生と6年生が活動してきた委員会活動もいよいよ交代の時期になってきました。今年度活動してきた委員会のまとめの活動と、来年度始まる新委員会に意欲を持たせる活動のアイデアを紹介します。

執筆/山口県公立小学校教諭・榎木道子

成長を実感させよう~これまでの委員会活動から~

委員会活動のまとめとなるこの時期、1年間取り組んだ活動を振り返ったり、紹介したりする時間をとりましょう。

子供同士で

子供同士でお互いの成長を認め合い、伝え合う時間をとり、役に立った有用感を感じることができるようにしましょう。

担当の先生から

これまでの活動のシートなどに委員会担当の先生からも一人ひとりの頑張りやよさを書いたコメントをもらい、具体的な振り返りができるようにしましょう。

学級担任から

個人としての成長を見取り、4月と比べて成長したことを一人ひとりに伝えましょう。

いつ行う? 委員会の引き継ぎ

委員会活動の引き継ぎの時期は、学校により異なります。

年度の途中で委員会活動の引き継ぎを行う場合は、6年生が卒業前に委員会の仕事を伝える時間をとれます。この場合には、新年度に担当の教員が変わっても児童が主体となって活動を進めやすいという利点もあります。

ただし、進級前の学級編成では、児童が所属する委員会の偏りがないように配慮することも必要です。

委員会活動における自分の成長をキャリア・パスポートの記述にも生かしましょう。

委員会活動を活性化させるには

①自分たちの学校を自分たちでよりよくしたいという思いを児童が持つ、②自分たちの思いや願いはみんなで話し合って決める、ということが必要です。

児童一人ひとりが、委員会という小集団による自主的な役割活動を通して、学校生活の向上に貢献していけるよう、日ごろの学級経営でのさまざまな積み上げが、子供たちの自己実現につながっていきます。

来年度の意欲につなげよう ~これからの委員会活動へ~

年度内に新しい来年度の委員会が決まったら、これまでの経験を生かすことができるように、仕事ややりがいを伝える時間をとり、新しい委員会や中学校での生徒会活動への意欲を高めましょう。

アドバイスカードなどを活用してお互いの委員会活動について教え合う時間をとりましょう。5年生では、下の学年に仕事内容を伝えたり、互いに励まし合ったりする内容で行い、6年生では、常時活動だけでなく、工夫してできる活動についてアドバイスできるような交流ができるとよいですね。

イラスト/種田瑞子

『教育技術 小五小六』2022年2/3月号より

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!
関連タグ

学級経営の記事一覧

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました