感動の卒業式に向けて環境を整備しよう
卒業式に向けた環境整備のポイントを紹介します。
執筆/北海道公立小学校教諭・佐野正樹
目次
卒業式の掲示のポイントは?
ここまで成長や学びにつながることをイメージして教室環境や学校環境づくりに取り組んできたと思います。
6年生にとって最後の授業である卒業式でもねらいをもって、教室、体育館や廊下を飾りつけ、中学校に向けて希望や意欲をより高めることができるようにしたいですね。
卒業式に向けた環境整備1・2・3
1 何を残し、何を片付けるか構想しよう
はじめに、卒業式後に教師がどのようなことを具体的に語るのか、場面を想像してみましょう。そして、どのようなものがあると、子供がここまでの成長や教師の話を実感しやすいのかを考えることが大切です。
例えば、これまでの活動を想起する上で次のようなものを準備することが考えられます。
- 学級目標の掲示物
- ここまでの学級の「あゆみ」
- 学校行事や日常的な様子の写真
また、煩雑な教室の中で卒業式を迎えることは避けたいです。そのために余裕をもって子供の作品を返却したり、授業で使用した掲示物を剥がしたりして整えていくことも大切です。
2 黒板にメッセージを書いて思いを伝えよう
子供が教室に入ったとき、卒業に向けた気持ちが高まるようにメッセージを書いて担任の思いを伝えてみましょう。
学級の合言葉を絡めてメッセージやここまでの成長について書いたり、印象に残るようなイラストを描いたりすることもいいですね。
3 教室以外の場所も整えよう
卒業式を体育館でする学校の場合、体育館やそこに至る廊下をどのように整えるかも大切になってきます。
例えば、これまでの学校生活の写真を教室に掲示するだけでなく、体育館までの廊下に掲示することもいいですね。
また、これまでの児童会集会活動の掲示や学校行事で使用したものを生かして掲示することも考えられます。
イラスト/菅原清貴
『教育技術 小五小六』2021年2/3月号より