教師が知っておくべき3つの「いじめNGことば」|茨木耕司先生のいじめ対策講座

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某小学校6年1組担任・茨木耕司先生による、いじめ対策講座です。校内でいじめが発覚したとき、被害者の子に対して 「あなたに悪いところはなかったの?」 「大人の社会にも、いじめはある」 「いつまでも気にするな」 そんな言葉を口にしてしまっていませんか? 教師として、保護者として、知っておきたい最低限のルールを、茨木先生に教えてもらいましょう。

NGことば1:「あなたに悪いところはなかったの?」

あなたに悪いところはなかったの?

子供同士のトラブルがあったとき、互いに自分自身を振り返らせることは大事なことです。でも、いじめにあって傷ついている子供に対して、この言葉はNGです。

セクハラやモラハラの被害者に、もし、「あなたにも悪いところはなかったの?」と言ったらどうでしょう。実際のハラスメントと同等の傷を付けてしまうかもしれません。

いじめも同じです。

自分が悪いと思ったら、以後SOSも出せなくなりますよね。

むしろ、「あなたは悪くないんだよ」という言葉をかけたいものです。

NGことば2:「大人の社会にも、いじめはある」

大人の社会にも、いじめはある

いじめという問題を乗り越えてほしい!

そんな願いから口にした言葉でしょう。しかし、聞いた子供はどう思うでしょうか。

加害者の子供はこう思います。

「大人もやっているんだから、自分たちだって、やってもいいだろう」と。

被害者の子供は、「大人になっても、このいじめは続くんだ」と絶望してしまいます。

大人の社会のいじめは、モラルハラスメントであり、許されないものとして社会は認知してきました。

「大人の社会で許されないものは、子供の社会でも許されないんだよ」と伝えたいものです。

NGことば3:「いつまでも気にするな」

いつまでも気にするな

過去のいじめを引きずる子供に、そんな言葉をかけたことはありませんか。

いじめの被害者は、いじめが止まったとしても、心の中ではいじめをされているときの状態が続いています。

「もう済んだことなんだから忘れなさい」と言われても、傷が癒えるには時間が必要です。

いじめをされているときの状態が頭に浮かんで、それを振り払うように、「ああすればよかった……」とか、「こうすることができたらよかったのに……」と変えられない過去を悔やみ続けるのです。

「あのときはつらかったからね。でも、もう大丈夫だからね」

そう言って安心させてください。

「あ・お・い」と覚えましょう!

最初の文字をとって、「あおい」と覚えましょう

最後に、「いじめNGことば」のおさらいです。

あなたにも悪いところはなかったの?

おとなの社会でもいじめはある

いつまでも気にするな

最初の文字をとって、「あ・お・い」と覚えましょう。

……こんなことを言ってるようでは、まだまだ「あおい」な。

6年1組担任・茨木耕司でした。

《子供に伝えたい「3つのことば」》

「あなたは悪くないんだよ」

「大人の社会で許されないものは、子供の社会でも許されないんだよ」

「あのときはつらかったね。でも、もう大丈夫だからね」


いかがでしたか? NGことば「あ・お・い」を避けるとともに、そのとき被害者の子供はどんな気持ちでいるのかをしっかりと胸に刻んでおきたいですね。そして、そのときに伝えたい「3つのことば」も覚えておきましょう!


動画制作・監修/千葉孝司(公立中学校教諭)

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監修・解説/千葉孝司●ちば・こうじ。1970年北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校対応に関する啓蒙活動に取り組み、カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努める。著書に「WHYとHOWでよくわかる!いじめ 困ったときの指導法」「WHYとHOWでよくわかる!不登校 困ったときの対応術」(ともに明治図書出版)等がある。

マンガ/黒川清作●くろかわ・せいさく。漫画家。1981年千葉県館山市生まれ。「ビッグコミック&オリジナル合同新作賞」で入選受賞後、「ビッグコミック増刊号」(小学館)にて読み切りの掲載を経て、2019年6月より「ビッグコミック」にて連載デビュー作となる『江戸城再建』を連載。単行本全3巻、好評発売中。

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