ふり返りを生かしてお互いに認め合う!二学期末の集会活動アイデア

二学期も終わりに近付いた12月。制限の多い中で、「何ができるか」「どのように工夫すればよいか」を、子供たちと考える機会も多くあったのではないでしょうか。二学期をふり返り、一緒に活動をしてきた友達とがんばりを認め合ったり、学級で協力してできたことを全員でふり返ったりできる集会を開いて、温かい気持ちで二学期を締めくくりましょう。教師は、子供たちの姿を価値付けし、「もっとがんばろう」「三学期はもっと○○したいな」という気持ちを高め、三学期につなげていきましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・西田あすか

ふり返りの生かし方

学級での成長をふり返る

学級集団としての活動をふり返り、行事や学級活動などの思い出を語り合い、成長を出し合います。学級の歩みが分かる掲示板や写真、動画などを使って、学級としての成長を実感し、学級目標に足跡を残していきましょう。一人ひとり成長できたことやがんばったこと、学級への思いなどをみんなで共有することが大切です。

意見を集める

一人1台のタブレット端末を使ったり、短冊に書いたりして意見を集め、子供から出てきたふり返りを整理していきます。成長できたこと、がんばったことを視覚的に提示し、みんなで共通理解できるようにしましょう。

矢印

一人ひとりのがんばりを認め合える集会をしよう。

活動につなげる

「みんなでがんばりを認め合いたいな」という子供たちの思いを、集会活動につなげていきます。今まで行ってきた集会活動をふり返り、活動のめあてを子供たちと一緒に考えます。

「なんのために集会をするのか」というねらいをクラス全員が理解し、めあてを明確にして取り組んでいくことが大切です。「二学期をふり返り、みんなでがんばったことを認め合おう」というめあてを立てたら、教室に掲示したり、声をかけたりして、子供がいつでも意識して取り組むことができるようにします。また、めあてでもある「認め合う」ことができるプログラムを工夫し、みんなで認め合える時間を確保しましょう。

活動例
「4の1フラワー冬リンピック」をしよう
活動のめあて
二学期をふり返り、自分や友達のがんばりを認め合ってもっと仲が深まる集会にしよう

活動例

活動場所
校庭や体育館が使える場合は、広い場所を利用して集会活動を行うと密を避けることができます。教室で行う際も、机を下げ、広い空間を確保しましょう。

開会式
開会式では、はじめの言葉を言ったり、集会のめあてを確認したりします。オリンピックで行うように、聖火リレーなどがあると盛り上がります。どんな聖火リレーができるか、みんなで話し合って決めるのもよいですね。

競技
密や接触を避ける競技を考える必要があります。オリンピックに似た競技でも、クラスの実態に合わせて工夫していくと、オリジナルの競技になり、盛り上がります。めあてにある、「もっと仲が深まるような内容にしましょう。

セレモニー
一人ひとりのがんばりを認め合う集会のめあてを実現するプログラムになります。どのようなメダルの形にするか、どのような渡し方にするかなど担当の係と一緒に綿密に打ち合わせをし、価値のある活動にしましょう。

閉会式
終わりの言葉や聖火消灯などが考えられます。次の活動につなげていけるような内容にすることが大切です。

競技のアイデア例

手作りボッチャ

新聞紙などを多めに丸めてボールにしていきます。床にしっかり付くように小石などを入れるとよいでしょう。色ガムテープなどで覆い、3色のボールを作れば、教室などでも遊ぶことができます。いくつかセットを準備すると、同時にゲームを楽しむことができるので、体育館など広い所でも使えます。

シンクロジェスチャーゲーム

ジェスチャーをして正解を当て合うだけではなく、どれだけ友達と動きを合わせられるかを競い合います。審査員を決めたり、人数を増やしたり、グループ対抗などにしても盛り上がります。

集会が終わったら、はじめに立てためあてが達成できたかをふり返りましょう。集会に向けてがんばってきたことで子供たちのどんな力が伸びたのか、教師が価値付けをします。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年12/1月号より

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!

学級経営の記事一覧

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました