三学期のめあてを立てよう〜学級目標を再確認して〜

三学期は、次の学年への進級を意識しながら過ごす時期です。二学期末のふり返りから、今の学級、自分の姿を捉え、新たなめあてを立てられるように支援しましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

学級目標を再確認し、思いや願いを出し合う

まずは、二学期までの学級のあゆみを、教室の掲示物を見ながらみんなでふり返り、学級目標を確認しましょう。

感染予防の観点で制限がある中でも、「こんな学級にしたい」「こんなことを学級のみんなでやりたい」という子供たちの思いや願いを出し合い、共有しましょう。

一人ひとりの思いが分かるように、模造紙や短冊に書いて掲示したものを貼り出したり、タブレット上で共有したりするのもよいですね。

次に、二学期末に書いたキャリアパスポートを基に、個人のめあてを考えます。具体的な場面や活動を思い浮かべて、めあてを立てられるように次のような資料を用意するとよいでしょう。

  • 3月までの予定(学習、行事)
  • 学級のあゆみが分かる掲示物、学級目標
  • 行事や集会の写真
  • 学習の足あとが分かる掲示物

学級目標を意識させることで、自分がめあてに向かって努力すれば、学級もよくなる(学級目標が達成される)と感じられ、学級への所属感も高まります。

それぞれが考えためあてを、全体で共有しましょう。友達の考えと比較したり、友達の考えのよいところを取り入れたりしながら、「自分のめあてを決めていきます。また、その日に決めてしまわずに、「これにしようかな」と考えためあてで、1週間ほど生活してみるのもよいでしょう。決めためあてが自分に合っているか確かめることができます。

ふり返りの機会を設ける

三学期のめあてを決めたら、自分のめあてをいつでも見ることができるように、教室内に掲示しましょう。そうすると、子供たちが互いのめあてを知ることができるので、がんばりを認め合う機会を教師が意図的に設けることができます。

こまめにふり返りを
週1回、月1回など、自分のめあてについてふり返る機会を設けます。このときに、一人一人の実態に合わせて、めあてを継続するか、修正するかを考えるようにします。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年12/1月号より

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