二学期のふり返り〜キャリア・パスポートを活用しよう!
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学期末には、二学期の学習や生活の様子をふり返る時間を設定します。子供たちが、自分の「できるようになったこと」「努力したこと」に気付き「これからもがんばろう」「もっとこうしたい」と次への意欲につながるようにしていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美
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目次
キャリア・パスポートの活用
校内で作成している「キャリア・パスポート」をふり返りの活動で活用しましょう。
その際、学習や行事で使用した「学習カード」や「ふり返りカード」などが手元にあると、9月からの4か月間を思い出しながらふり返ることができます。
また、学級全体で4か月間をふり返る時間をとってもよいでしょう。
キャリア・パスポート例
用意しておくとよいものの例
- 体育の学習カード
- 音読発表会に向けての学習計画とふり返りカード
- タブレットで撮影した自分の図工作品の写真 など
- 観点は、普段から学級で指導している項目にしましょう。何をふり返らせたいのかを、教師が明確にしておくことが大切です。
- 二学期は、学校行事を観点にしたふり返りも効果的です。
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- 学校でのがんばりや成長をぜひ家庭とも共有しましょう。「キャリアパスポート」を家庭に持ち帰ってコメントを書いてもらったり、個人面談で保護者に見てもらったりすることも効果的です(いずれの場合も学校全体で共通理解が必要)。
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- 教師からも、その子のがんばりや成長を認めるコメントを書くようにしましょう。そのためには、日頃から子供たちの様子をよく観察して記録しておくことが大事です。具体的な場面を取り上げたコメントほど、「先生は自分のことを見ていてくれたんだ」と子供はうれしいはずです。そして、それが「次もがんばろう」という意欲につながります。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年12/1月号より