教師の仕事の仕方を見つめ直そう
余裕なく元気がない状態が続いていては、教師はよい仕事(学級経営)をできません。そのためただ手を抜くのではなく、ときに効率よく働き、自分の時間を充実させることも教師を続けていく上で大切なことです。教師の仕事の仕方を見つめ直してみましょう。
執筆/北海道公立小学校教諭・佐野正樹
目次
働き方の行動を変えてみよう
データに汎用性を持たせよう
ワークシートに汎用性を持たせることも大切です。例えば、学校行事のワークシートを同じ様式にすることで準備作業は簡単になります。
また、学年で共有したり、データとして残しておいて来年度に引き継いだりするなど、共有の財産として残しておくこともできます。
働き方の意識を変えてみよう
先を見通した段取りをしよう
所見の準備をしておこう
評価時期にまとめて評価の準備をしようとすると大きな時間を要することになってしまいます。そこで、学習で特に顕著な姿が見られたり、学級経営上でよいかかわりが見られたりする場合には、その都度、簡単でもいいので、文章で残しておきます。また、委員会活動やクラブ活動があったときにも、担当の先生とコミュニケーションを図りながら様子を聞き取り、文書で残しておきます。それらの文章をもとに所見を考えることもできますし、学習や学級経営を振り返る材料にすることもできます。
ときには「ほどほどに」も大切にしよう
教師の仕事の特徴として、ここまでやれば終わりということがはっきりしない「無境界性」が挙げられます。仕事に疲れたときには、飲み物を飲んだり少し体を動かしたりし、気持ちの切り替えをすることも大切です。また、「すべて完璧にやらなくてはならない」ということだけではなく、ときには、帰る時間を先に決め、「ほどほどに」取り組むことも大切です。そのような心のゆとりが学級経営によい影響を与えることもあります。
『教育技術 小五小六』2021年10/11号より