なぞり学習で見る力を育む <ダウンロードOKワークシート>福山憲市の時短学習のススメ⑦
今回は、なぞり学習で見る力を伸ばします。都道府県の地図の点線をなぞって、地図帳で何県かを探したり、特産物を調べたりして、丁寧に見る力、工夫する力を養います。友達との協働作業で、学び合いも可能です。なぞり学習で、自然に見る力が養われ、日頃の授業の中の取り組みに生きてきます。
執筆・イラスト/福山憲市
元山口県教員、響師・響志の会主宰、教師歴38年。学び集団ふくの会・ミスを活かす子供たちを育てる研究会主宰。『作文指導のネタ事典』『自主学習システム&ノート作成法』(明治図書出版)など著書多数。
丁寧に見る力、工夫する力を養うなぞり学習
今回の短時間学習プリントは点線で書かれた部分を、丁寧になぞります。
丁寧になぞるためには、点線部分を丁寧に見なくてはいけません。作業を通して、丁寧に見る力を養うことになります。
点線をはみ出さなくなぞることができていたら、うんと褒めます。認めます。
点線をはみ出さなくなぞる丁寧さは、日頃の授業の中の取り組みに生きてきます。
- 教科書の問題文を丁寧に真似して写す。
- 図を丁寧に写す。
- 漢字ドリルや書写のなぞりを丁寧に行う。
もちろん、なぞるだけで終わりではありません。
なぞった後に「ひと工夫」の場があります。
例えば、都道府県をなぞるという短時間学習プリントがあります。
なぞった後が大切です。
なぞった都道府県名を地図帳で探す。漢字で丁寧に書く。
さらに、時間があれば、都道府県名をしっかりと覚えます。
覚えながら、地図の中に名産や山地山脈、名所など書き入れます。
こういう場を通して、工夫する力が身に付いていきます。ひとりで行うこともありますが、友達と一緒にすることもあります。そうすることで、友達の学び方を体感できるのです。
自分とは違った学び方や調べ方を学ぶことができる場にもなります。
もちろん、いつもと同じように、時間の終わりには「ありがとうございました」という感謝の言葉を大切にしています。
なぞり学習を通して、学び方を吸収でき、一歩成長することができます。
ぜひお試しを。
プリントは、以下より小学館ID(登録無料)でログインすると、ダウンロードできます。
構成/浅原孝子