「都道府県、これって何のランキング?」ゲーム【土作先生ミニネタ動画】

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土作彰先生のミニネタコーナー!!
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奈良県公立小学校教諭

土作彰

【知っているか知っていないかで大違い! ツッチー先生のミニネタコーナー】第11回

授業ミニネタの達人・土作彰先生が紹介する、地図帳を使って社会科の授業を楽しくする「都道府県ランキングゲーム」の応用編です。クラスを2つに分け、いろいろな生産物の都道府県ランキング当てクイズをチーム対抗形式で競わせるこのゲーム。今回は逆に、まず都道府県のランキングを提示してから、「いったい何のランキングか」を子供たちに考えさせます。

ランクインしている都道府県の共通点を考えさせ、ヒントを与えて学級全体で推理させることで、主体的で深い学びにつなげます。

逆あてクイズ! 都道府県から『生産物』を当てるゲーム♪

今回は、以前ご紹介した「都道府県ランキングゲーム」のNewバージョンをご紹介します。

第4回目は、いつもと違って逆バージョンです!

※「都道府県ランキングゲーム」の詳しいやり方、進め方のコツは「第2回 社会科ネタ! チーム対抗『都道府県ランキングゲーム』」をご覧ください。その他、過去の「ランキングゲーム」シリーズは本文末のリンクをご参照ください。

はじめに1位から10位までの都道府県名を提示して、「いったいそれは何の生産量のベストテンなのか」を当てさせる実践です。

みなさん、これを見てください。

『ある生産物』の生産量1位〜10位(平成29年時点)
『ある生産物』の生産量1位〜10位(平成29年時点)

1.山梨、2.静岡、3.鹿児島、4.長野、5.岐阜、6.富山、7.茨城、8.兵庫、9.大分、10.宮崎となっていますが……

これはいったい何の生産物のベストテンでしょうか!?

Q.これはいったいなんの生産物のベストテンでしょうか?

【ゲーム進行のポイント①】
地図帳を見てランキング上位の都道府県の共通点を考えさせる

この授業のよい点は、地図帳を使わせるところです。

子供たちに「山梨のページを開いてごらん」などと言って、地図帳を開かせます。

すると、1位と2位の山梨・静岡を見て、だいたいの子供たちはあるものの存在に気づきます。……そう、富士山ですね!

次は、鹿児島・長野・岐阜・富山のページを開きます。……今度は何に気づくでしょうか?

子供たちは、地図帳の色が茶色〜黒っぽいことに気付きます。つまり、標高が高いことに気づきはじめます。

そして、兵庫・大分・宮崎……これらにはいったい何の共通性があるのでしょうか?

Q.これらにはいったいなんの共通性があるのでしょうか?

このように問いかけ、子供たちに考えさせます。短時間でいいので、考える時間をとって気づいた子に発表させます。

いろいろな意見が出ると思いますが、それはそれでよいと思います。

【ゲーム進行のポイント②】
答えに近づくヒントを与える

ここでヒントを与えます。

山梨・静岡には富士山、鹿児島・大分・宮崎には霧島山系シラス台地などがありますね。九州に集中しています。

長野・岐阜・富山のあたりは、非常に標高が高い日本アルプスが位置していますね。

茨城はなんでしょう? 大きい川があります。

兵庫といえば、六甲山

……さあ、富士山、阿蘇山(※)、日本アルプス、六甲山、といえばいったい何でしょう!?

そう、水ですよね!

つまり、これは『ミネラルウォーター』の生産量を表した都道府県のベストテンです!!

水!

※編集部記:阿蘇山は熊本県に位置しますが、くじゅう連山(大分県)と並び、大分県の主な採水地がある日田盆地・竹田盆地を囲む山の一つです。


今回のランキングゲームは、はじめに都道府県名を与えることによって子供たちに地図帳を開かせます。

そして、ランクインした都道府県について地図の中から気づいたことを出させ、最後の答え『ミネラルウォーター』に近づけていくという実践です。

ぜひお試しください!

過去の「ツッチー先生のミニネタコーナー」はこちらから!

第1回 子供たちの心と頭を楽しくほぐす「漢字一字あてクイズ」
第2回 社会科ネタ! チーム対抗「都道府県ランキングゲーム」
第3回 社会科ネタ! 日本の反対側は本当にブラジルなのか!?
第4回 社会科ネタ! 地図帳でグリーンランドに謎の山を発見!!
第5回 学級経営につながる教師の語りネタ「今日という日は…」
第6回 手を挙げない高学年の子供たちへの語りネタ! 上級編
第7回 社会科ネタ! チーム対抗「都道府県ランキングゲーム」Part2
第8回 理科ネタ! 温度の℃の「C」って何?
第9回 給食の準備を10分以内に終わらせる方法
第10回 社会科ネタ!「都道府県ランキングゲーム」上級編(Part3)

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今回の「逆バージョン」は、地図の中の情報を読み解かないと答えにたどり着けません! 学級のなかまたちと一緒に推理するうちに、ゲーム感覚で楽しみながら主体的で深い学びにつながります。他の生産物でチャレンジしてみるのもよいですね!

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土作彰教諭

土作彰(つちさくあきら)●1965年生まれ。奈良県公立小学校教諭。「学級づくり」改革セミナー主宰。『マンガでわかる 学級崩壊予防の極意: 子どもたちが自ら学ぶ学級づくり』(小学館)、『知っているだけで大違い!授業を創る知的ミニネタ45」(黎明書房)他多数。

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