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1年生(入門期)の長なわ跳びの授業は、何をしたらいいの?(準備編) 【使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業 #11】

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使える知恵満載! ブラッシュアップ体育授業
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小学校教諭

平川 譲
使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業

1年生で初めて取り組む長なわ跳び、何から始めていますか? 長なわ跳びで最もポピュラーな跳び方は8の字跳びですが、これを1年生が初めて取り組む教材としたのでは、子どもがちょっとかわいそうです。一定時間(例えば3分間)にたくさん跳ぶという課題では、なわ回しが速くなり、さらに難しくなります。また、なわ跳びに限らず、用具を操作する運動では、用具の選定も大事になります。
そこで、1年生に限らず、授業で初めて長なわ跳びに取り組む子どもたちが、大きくつまずくことなく取り組める教材や指導のポイント、なわの作り方などについて、2回に分けて紹介します。今回は、長なわ跳びの「なわ」、1グループの人数などの準備編です。

執筆/筑波大学附属小学校教諭
 体育授業研鑽会代表
 筑波学校体育研究会理事・平川 譲

1 どんな長なわを使う?

本連載「低学年の用具の準備はどうしたらいいの?」で紹介している自作のなわをおすすめします。一般的に長なわ跳び用のなわとして販売されている商品は、一度に10人以上が跳ぶ「みんなでジャンプ」での使用をイメージしているのか長すぎるものが多く、小学生、特に低学年の子どもには非常に回しにくくなります。また、両端にグリップが付いている商品は使用時に長さを調整しにくく、授業で使うには適していません。今回は、なわの作り方なども詳しく説明します。

材料:太さ10㎜程度、綿・化繊混紡のロープ。
ホームセンターで購入できると思います。

長さ:4m程度。
これ以上長いと、低学年の子どもには回しにくくなります。
全てのなわの長さを合わせておくと、高学年でダブルダッチに取り組む際に使いやすくなります。

なわの端を固く結んで、ビニルテープでほぐれを防ぎます(下写真)。

結び目をストッパー代わりにしてなわを握り、手に巻いて長さを調整します(下写真)。

※使用上の注意
数に余裕をもたせ、体育館用、運動場用を使い分けます。
運動場で使ったなわを体育館で使うと、床が砂で汚れます。
濡れた地面では使いません。
なわが濡れて乾くと、硬く締まって非常に回しにくくなります。

2 人数を減らそう

ときどき見かけるのが、教師と子ども1人が1本のなわを回して、学級全員がそこに並んで順番を待つという長なわ跳びの活動です。子ども2人がなわを回して同じように活動している場合もあります。

このような方法だと、なわ回しもなわを跳ぶことも経験値が上がらず、なかなか上手にはなりません。1本のなわで活動する人数を減らして、子ども1人1人の経験値を上げていきましょう。具体的には、体育の学習班を利用して、4人組や8人組程度の活動とします。冒頭で触れた8の字跳びでも、なわ回しが速すぎなければ、回す子2人、跳ぶ子6人で、十分に連続跳びを続けることができます。

3 なわ回しも上手になろう

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