熱中症予防 〜子供が安全に生活できるように〜
気温が高くなるこの時期。学習を進めるうえで、気を付けなければならないのが熱中症です。子供たちが、安全に学校生活を送ることができるように、熱中症の対策を確認しておきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
未然に防ぐ
子供たちの様子を確認して、熱中症を未然に防ぎましょう。
水分補給
汗をかくこの時期は、水分をこまめに補給することが重要です。暑さが厳しくなってきたら、休み時間に関係なく、子供たちの様子を確認して、水を飲む時間を確保してあげましょう。学校によっては、自分の水筒を持ってきている場合もあるので、いつから水筒を持ってきてよいのか、中身は何を入れてくるのかも確認しておきましょう。
暑さに体を慣らす
熱中症は、急に暑くなる時期に集中して起こります。暑くなってきたときには、運動を軽くしたり、時間を短くしたりするなど、子供たちが徐々に暑さに慣れることができるようにしましょう。校庭で運動をするときには、赤白帽子などで、直射日光を防ぐことができるようにしましょう。
直射日光の当たらない体育館であっても、窓を開け、換気をして、体育館内の温度が上がらないように気を付けましょう。
環境を整える
子供たちの様子を確認したり、教室内の温度計で室内の温度を計測したりしながら、扇風機やエアコンを使うタイミングを見極め、学習環境を整えていきましょう。学習に集中するうえで、環境を整えることはとても重要です。
子供の具合が悪くなってしまった場合には…
気温が高い日に、子供の体調が悪くなった場合には、熱中症を疑い、早めに活動を中止して、応急処置をしましょう。応急処置の方法については、各校のマニュアルを確認して、適切に対応できるようにしておきましょう。
コロナ禍の中で…
コロナ下で、マスクを付けての活動が増えています。暑さの中でのマスク着用は、熱中症を引き起こしやすくする可能性があります。各校でマスクの着用について、子供たちにどのように指導をしていくのか、しっかりと確認をしましょう。
【例】登下校中について
- 登下校中は、マスクを外してもよい。マスクを外したらおしゃべりをしない。
- マスクを付けていても、そうでなくても、水分補給はしてもよい。ただし、安全な場所で、立ち止まって行うこと。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より