夏休み明け作品の展示〜密を避けて見合おう〜
夏休み明けの子供たちは、作品を手に「○○を作ったんだよ」「家の人と一緒にチャレンジして作ってみたんだ」と、思い出をたくさん語ってくれることでしょう。子供たちのがんばりや思い出をみんなで共有し、そのよさを伝え合えるような工夫をしたいものです。感染防止を考慮しながらも、展示や鑑賞の仕方を工夫していきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
目次
夏休み終了前の準備
❶展示スペースを作る
立体作品
教室の棚・ロッカーの上
廊下に机を並べる
空き教室の活用 など
平面作品
教室の壁
廊下の壁 など
❷データにする準備
デジタルカメラ
教室用タブレットパソコン など
夏休み明けの展示の工夫
平面作品
夏休み中にスペースをつくっておいた壁に掲示します。廊下に掲示することで、他のクラスや学年にも見てもらえるでしょう。
立体作品
❶教室に展示
破損したり、教師の目の届かないところで触れてしまったりすることを避けるため、立体作品は基本的に教室内に展示するのがよいでしょう。また、コロナ禍であることを踏まえ、「友達の作品には触らない」という約束をすることや、展示を短期間にすることも必要になります。
❷データにして共有サーバーに保存
デジタルカメラやタブレットで写真に撮り、校内共有サーバーに入れ、どのクラスからも立体作品を見ることができるようにすることも考えられます。
また、撮影した作品をプリントアウトして掲示するのもよいでしょう。
見合い方いろいろ
友達の作品を見合うことは、作品のよさを認め合い、よいところを取り入れることにもつながります。作品を見合う方法には、次のような方法が考えられます。
作品発表会
一人ずつ、前に出て作品を見せながら、作品自慢や制作時のエピソードを発表する。
メッセージカード
心に残った作品の友達にメッセージカードを書き、友達にプレゼントする。
ICT機器(タブレットなど)の活用
- 一人1台、タブレットを持って校内を回る。
- 心に残る作品を写し、よさを書く。
- 共有サーバーにクラスごとに保存する。
- 教室で、クラスの共有サーバーから見る。
ICT機器を使って子供たち同士のやり取りを実施する場合は、情報モラルについての指導、個人情報の管理の徹底、メッセージややり取りの指導(内容面)を、学年や学校でよく相談しながら実施することが必要です。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より