目標は達成できてますか? 二学期リスタートで学級目標を再確認!

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夏休みあけの学級経営リスタート特集

夏休みが明け、子供たちは気持ちを新たに、やる気いっぱいで登校してくることでしょう。子供一人ひとりの前向きな気持ちが、学級全体をよりよくしていくチャンスを生み出します。この時期に、子供たちと学級目標の見直しをしていきましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵

学級目標の再確認をする

まずは学級目標をもう一度学級みんなで確認します。言葉だけでなく、どんな思いが込められていたのか、みんなで学級目標をつくったときのことを思い出すのもよいでしょう。このときに、実際の学級目標の掲示物や一学期に取り組んだ記録を見ると効果的です。一学期の取組も踏まえつつ、「みんなでこんなクラスになりたいって決めたんだな」と、めざす集団の姿を再確認しましょう。

今の目標達成度を確認する

自分たちのめざす姿を確認したら、今の自分たちはどのくらい目標を達成できているのかを話し合います。目標は数字では測りきれないものですから、「できたこと・できるようになってきたこと」「もう少しがんばりたいこと」のように項目に分けて具体的な姿を出し合うようにしましょう。

このとき、一学期末に行った学級のふり返りを生かすとよいでしょう。

子供たちはできないことに目を向けがちです。しかし、まだこの時期は一年の半分の時間も経っていないため、まずはできたことを認め、自信をもって他のことにも挑戦していくことができるように、教師が励ますとよいでしょう。

二学期に学級としてがんばることを決める

学級としての今の立ち位置が共通理解できたところで、二学期に学級として、みんなでがんばっていくことを決めます。学年当初に学級目標を決める際に出てきた意見と似ているかもしれませんが、4か月間一緒に過ごしてきた経験があるため、より内容が深化しているはずです。

教師はそれを認め、例えば「一学期とは『仲よし』の姿が違うんだね」などのように、子供がめあての深化に気付くことができるようにしましょう。

がんばることが決まったら、その意見を学級目標の掲示物に貼るなどして、いつも意識することができるようにしましょう。

ふり返りの仕方の見直しを!

帰りの会などで自分たちのがんばりをふり返る機会を設けている学級が多いことでしょう。しかし、ずっと続けているといつも同じような内容になりがちです。この機会に、どうすれば自分たちのがんばりをもっと具体的にふり返ることができるか、みんなで考えるのもよいでしょう。そうすることで、マンネリにならず、さらに意欲をもって学級目標に向かって取り組むことができます。必要に応じて今の取組を見直し、年間を通して学級目標を活用できるようにすることが大切です。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より

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