【相談募集中】学年長に向いていない自分、どうすれば?
学年長になったはいいけれども失敗続きで、自分には管理職のような立場の仕事は向いていないのではないかと悩んでいる先生からの相談が、「みん教相談室」に届きました。ここでは、東京都公立小学校教諭 佐々木陽子 先生の回答をシェアします。
目次
Q.学年長に向いていない
今年度、いい年齢なので学年長をやることになったのはいいのですが、家庭も娘と夫が勤務先の関係で別居になり、残された子ども2人と新生活がスタートし、年度当初からバタバタしていたところにミスが続き、もう自信がありません。誰に相談していいのやら、なんだか自分のダメさ加減に辛くなっています。管理職のような立場の仕事は向いていないようです。どうしたらいいのでしょうか? 励ましもアドバイスもお願いしたいです。(わーこ先生・40代女性)
A. 学年長だからといって、一人ですべてを抱え込む必要はありませんよ
誰しも、仕事上でミスが続くと落ち込んでしまいますよね。相談者さんは、仕事以外に私生活の面でも環境が変わり、何かと大変な新年度のスタートだったかとお察しします。そんな中で、問題をそのままにしたり人のせいにしたりするのではなく、何とかしようと声をあげている、素敵な先生だなあと感じました。ここでは、私自身の経験をふまえて二つ、提案させていただきますね。
一人で背負わない
学年の長だからといって、仕事をすべて抱え込む必要はないのです。学校はチームで動いています。できないものはできないとして、周囲に SOSのサインを出すことは大切です。自分だけの力でどうにもならないことは、必ずあります。年齢や役職に関係なく、「わあ、どうしよう私、うまくできないんだけど!」と気軽にどんどん人に頼るといいですよ。
ノート1冊用意して全て書き出す
優先順位をつけて、1日のやるべきタスクを書き出すことで、スムーズに物事を進めていくことができます。ミスや反省などもその日のうちに書き出しておけば、いつでも振り返りができます。さらに、「疲れた〜」「限界!」など自分の心の叫びも追加で書き込んでおくと良いです! 気持ちのモヤモヤを吐き出すことができるのでオススメですよ。
私は弱音ばかりで、1か月に1冊のペースで書き終わってしまいます。後々読み返すと「何でこんなことで悩んでいたんだろう」と思うこともしばしば……。
生きていると悩みはつきものですが、その分、周囲の人に助けられたり感動を与えてもらったりと、感謝の気持ちでいっぱいになることもあります。ノートにも「ありがとう」の気持ちが出てくると、心がすっきり晴れてきますよ。一緒に頑張りましょう!
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。