学期末の整理整頓のポイント
知らず知らずのうちに、教室内にものがあふれていることも多い夏休み前。教室内を整理整頓して、気持ちよく学期末を迎えましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・石川まゆみ
目次
学期末の整理整頓のポイント
- 子供に返却するもの、保管しておくものに分ける。
- 子供に返却する作品などには、担任からのコメントや子供同士のコメントが添えられているか確認する。
- 返却するものは、「いつ」「どのように」返却するかを考える。
- 保管しておくものは、汚れたり、色あせたりせずにきれいに保てる方法を考える。
同様に子供たちも、机の中、ロッカーの中、共有スペースの整理整頓をします。教室内や学校内の落としものに自分のものはないか確認するなど、自分の荷物の点検をしましょう。
大掃除の取組と連携させ、「教室ピカピカ週間」を設けるなどして、子供たちが自主的に取り組めるようにしていきます。
荷物や作品の持ち帰り
原則として、個人のものは持ち帰ります。
安全に、きれいに持ち帰ることができるように、「何を」「いつ」「どのように」持ち帰ればよいのかを考えます。
持ち帰る荷物の多い金曜日、雨の日などは避けます。学年便りで持ち帰った荷物の点検や、作品を持ち帰る袋を準備してもらうことなどをお願いしておきます。
子供たちの登下校時の荷物は重くなりがちです。夏季休業中に使わないもので、学校保管が可能なものはあるのか、学校で決められたルールに基づき、再検討してもよいでしょう。
荷物の持ち帰り
- 夏休みの家庭学習で使うものは必ず持ち帰る。
- 夏休み中に点検をし、補充をしてもらう。
【例】筆を洗う、絵の具の補充など。 - 夏休み明けは、いつ学校に持ってくるのかを伝える。
作品の持ち帰り
教室の壁面、廊下などの作品は、日焼けをして色あせてしまうので、取り外しましょう。
作文や日記、新聞、観察カードなどは、学習をふり返りながら、表紙を付けてまとめるのもよいでしょう。作品は、安全にきれいな状態で持ち帰ることが大切です。絵は作品を傷めないように丸めて輪ゴムをし、手提げ袋に入れて返却するなど工夫をしましょう。
また、学習のふり返りのために、学年末にまとめて返却する場合は、返却時期と方法を保護者に伝えておきます。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年6/7月号より